August 15, 2018

お盆、そして終戦記念日

連日の猛暑、今日も蒸し暑い一日です。平成最後の夏、そして本日は、73年目の終戦記念日。
心新たに、平和を願う一日です。

お盆期間も出勤していますが、日々変わらぬ日常が続くこともまた、ありがたいことであると感じます。私たち一人ひとりが、「平和を守っていく」という意識をもって、主体的に行動していくことが必要なのだと、想い・願いと決意を新たにする一日です。


*****

今年も例年通り、木曽音楽祭のフェスティバルコンサート3日間分の曲目解説を書かせていただきました。


♪♪第44回 木曽音楽祭♪♪

●前夜祭コンサート
  8月23日(木) 19:00~ 木曽町中学校体育館

●フェスティヴァルコンサート1
  8月24日(金) 19:00~ 木曽文化公園文化ホール

・曲目
 ラインベルガー:ピアノ六重奏曲 op.191b
 シューベルト:ピアノ五重奏曲 イ長調 op.114 D.667
          「ます」
 チャイコフスキー:弦楽六重奏曲 ニ短調 op70
            「フィレンツエの想い出」

●フェスティヴァルコンサート2
  8月25日(土) 17:00~ 木曽文化公園文化ホール

・曲目
 ドホナーニ:ピアノ五重奏曲 第1番 ハ短調 op.1
 スタンフォード:九重奏曲 ヘ長調 op95
 ベートーヴェン:七重奏曲 変ホ長調 op.20

●フェスティヴァルコンサート3
  8月26日(日) 15:00~ 木曽文化公園文化ホール

・曲目
 シュポア:弦楽八重奏曲 第1番 ニ短調 op65
 ミヨー:フルート、オーボエ、クラリネットとピアノ
     のためのソナタ
 ドヴォルザーク:セレナード ニ短調 op.44

【料金】
・前夜祭コンサート◇一般:1,000円/小・中学生:無料
             全席自由
・フェスティヴァルコンサート◇
             一般:4,000円/小・中学生:2,000円
             全席指定
・通し券◇11,000円(前夜祭コンサートチケット付)
      (限定100枚・木曽音楽祭事務局のみ取扱)

・予約電話番号 0264-21-1222(木曽音楽祭事務局)


19世紀・ロマン派音楽の潮流を詳しく知る上で、音楽史からは抜け落ちていても、初期ロマン派から後期ロマン派への流れが、決して一本道ではなかったこと――実は大切な役割を果たした多くの作曲家たちがいることを、改めて再確認しています。
この時代、音楽にとっても激動の時代であり、“新しい技法”は、すぐに“もっと新しい技法”にとって代られる、ということを繰り返していました。

こうした流れは、実は音楽史の中で過去に3度、繰り返されてきたことでした。

・複雑を極めた、オルガヌムや中世のモテトゥスから、音楽のルネサンスへ
・再び複雑化の途を辿ったポリフォニーから、モンテヴェルディのモノディへ
・バッハ後に乱立した、多くの前古典様式の流派から、ハイドンのソナタ形式へ

そしてベートーヴェン後のロマン派時代にも、多様化と複雑化、刷新と変革が追究されてきました。

その中で、伝統の技法を守る人たちもいれば、混沌の中から、新たなスタンダードを築き上げることに成功した人たちもいたのです。
それら「知られざる」作曲家たちの隠れた名曲にも、ぜひ耳を傾けていただければと思います。


*****

さて、今年の10月27日(土)、室内合奏団「アンサンブル・ヴィーノ」が、3年ぶりに演奏会を開催します(^^)。


♪♪アンサンブル・ヴィーノ 第3回演奏会
    ~音楽夢紀行~ ♪♪

2018年10月27日(土) 14:00開演
武蔵境スイングホール(JR中央線・武蔵境駅北口すぐ)

・曲目
 テレマン/2つのヴァイオリン、ヴィオラ、トランペットと
       通奏低音のための協奏ソナタ
 プロコフィエフ/ヘブライの主題による序曲
 ♪ヴィーノ・オリジナル演出による音楽物語
  「ある兵士とヴァイオリンのお話」
   演出:家田淳、脚本:足立優司
 ストラヴィンスキー/ピアノ三重奏版「兵士の物語」

    ~♪~♪~

 フーゴ・ヴォルフ/イタリアン・セレナード
 シベリウス/ロマンス
 コープランド/組曲「アパラチアの春」
  (ヴィーノ監修による室内楽版)

・出演
 ヴァイオリン=前田知加子、藤岡素子
 ヴィオラ=古谷浩行
 チェロ=前田浩剛
 コントラバス=腰塚康博
 ピアノ=平野義子
 フルート=田村 薫
 クラリネット=足立紀子
 ファゴット=吉田達矢
 トランペット・ナレーション=足立優司

・料金 全席自由/2,000円

・チケットのお申込み 小金井音楽談話室・ヴィーノ係
              042-388-8099
              ensemble_vino@yahoo.co.jp


 斬新な演出でお贈りする音楽物語「ある兵士とヴァイオリンのお話」。
 ヴィーノならではの編成によってお楽しみいただく「アパラチアの春」は、プレトーク付き。
 この2つの物語を軸とした渾身のプログラムです。

 ピアノ、弦楽器と管楽器の多彩な組み合わせによる室内楽の調べをお届けする“アンサンブル・ヴィーノ”。今回は前半・後半に「物語」を題材にしたバレエ音楽から生まれた、室内楽版の名作「組曲」をお贈りします。
 まずは20世紀を代表するイーゴリ・ストラヴィンスキーが生んだ傑作「兵士の物語」から、作曲者自身が編曲したピアノトリオ版。そこに、原作の精神にできるだけ添いながらも、全く新しく書き下ろしたヴィーノオリジナル脚本と、気鋭の演出家、家田 淳のディレクションによる新演出を加え、約30分のの音楽物語に仕上げます!
 もう一つの聴きどころは、第二次世界大戦のころからアメリカ芸術を牽引した振付家マーサ・グレアム、作曲家アーロン・コープランド、日系の美術家イサム・ノグチによるコラボレーションから生まれ、1945年にピューリッツァ音楽賞を受賞したバレエ「アパラチアの春」の、ヴィーノオリジナル監修による室内楽版組曲。プレトーク付きで、感動的なその物語を、音楽の流れにそって想像しながらお楽しみいただけます。
 同時期に活躍しながら、個性も作風も異なる巨匠たちが遺した2つの名作。それらをつなぐのは、300年の時代をまたぐ室内楽の名曲たち。アンサンブル・ヴィーノによる“音楽のブーケ”を、どうぞお楽しみに。


***

今回のコンサートの音楽物語「ある兵士とヴァイオリンのお話」では、出演者全員によって、演奏・ナレーション・演技のコラボレーションをお贈りします。


・演 出   家田 淳

・演 奏
 ピ ア ノ    平野義子
 ヴァイオリン  前田知加子
 クラリネット  足立紀子

・キャスト
 兵士タツヤ   吉田達矢
 悪 魔      古谷浩行
 悪魔の娘    田村 薫
 姫       藤岡素子
 王国の人びと  前田浩剛、腰塚康博

・ナレーション  足立優司

ヴィーノならではの楽しい舞台をお届けできるよう、頑張ります♪


***

一方、「アパラチアの春」は、弦楽四重奏とコントラバス、ピアノ、フルート、クラリネット、ファゴット、ホルン、トランペットという編成で演奏します(演奏する部分はオーケストラ版の組曲と同じ)。

あれっ? と思われた方……正解です。

今回使用するのは、
・High-Fシングルのミニ・ホルン
・古いDes管(バロックピッチではD管)のロータリーフリューゲルホルン

とC管です。

High-F管のミニ・ホルンは、最近はもう作られていない(台湾や中国製のミニ・ホルンは全てHigh-Bb管に統一された)のですが、ちょうど左手用のロータリーが付いたプレスホルン(※)のようです。F管である分、管が長いので巻きもきちんとホルンらしく、なだらかで無理がなく、音程も修正しやすいのが特徴です。一方ベルは首が細く(何と、トランペットのストレートミュートが使えます)、大きさのバランスとして、通常のホルンを縮小コピーした割合を保っています。ベル径もBb管トランペットと同じ125mm。
ちなみに手持ちのBb管プレスホルンと比較すると、巻きの大きさもベル径もほぼ同じですが、首の太さは異なり、こちらはフリューゲルっぽい感じです。
ホルンシャンクですので、Bachホルン用マウスピースの10番で吹きます。これは口径がトランペット用マウスピースとほぼ同じ(Bachの1番くらい)で、しかもリム面が薄いとはいえ平らなため、トランペット吹きにとっても使いやすいものです。
チェロやヴィオラ、それからヴァイオリンの低音を補強する場面で、はっきりした音色が欲しいけれど、全体に溶け込みたいところで登場。

※プレスホルンとポストホルンの違いが近年明確にされ、プレスホルンの方は小さい巻きの信号ホルンで、狩りの場面で使用されたものです。ポストホルンの方は逆に大きな巻きの(何と、巻いていないストレートの物もあった)信号ホルンで、名前の通り郵便馬車で使用されました。

一方、ロータリーフリューゲルの方は古い楽器のため、マウスパイプとマウスピース・シャンクのフィット感がかなり微妙でした(汗)。そこで、そういうときのために用意してあるアダプターを挟み、さらにチューニングマウスパイプを長めに引き出して、1番管と3番管の抜きしろも調節することで、めでたくC管として使用できるようになりました。C管のフリューゲルは貴重で、ありがたい限り(^^) ……ちょっと不格好ですが(^^;)。
ベルの口径は普通のトランペットと同じながら、ベルの首が非常に太く、狭い朝顔部にはクランツが付いた古いスタイル。
Best Brassの1Xを使うと明るい音色に、Bob ReevesのC2Jだと柔らかく、くぐもった音色になります。
こちらはヴァイオリンのトゥッティによる旋律の補強や、クラリネット・フルートの旋律に変化を与えるための箇所で登場します。


ところでこの「アパラチアの春」、実は原題の“Spring”という言葉は「春」の意味ではない(英語版のWikipediaに載っていますが、日本語版には載っていませんね)のです……。
場所も季節も、作曲時点では限定されていなかった(当初は「マーサのためのバレエ」と題されていた)ものが、初演の直前にマーサ・グレアムが提案した “Appalachian Spring” というタイトルになりました。その言葉の出典元となったのは、ハート・クレインの叙事詩『橋』の中にある“The Dance”という詩の一節(クレインの詩に関する研究書や解説書にも “O Appalachian Spring ~”から始まる一節が載っています。意味としては、アパラチア山脈の岩棚で見つけた“Spring”が、東に曲がり、やがて北方に達する……という内容)。
ハート・クレインの人物像から推察すれば、アパラチア山脈と、そこで見つけた“Spring”の意味も判断できる、ということなのですが、作曲者コープランド自身、その演奏を聴いた観客たちから「春を迎えたアパラチア山脈の美しさを讃えた、素晴らしい音楽」という賛辞を贈られて苦笑いした、と伝えられていることから、アメリカでも「アパラチアの春」として通用しているので、まぁ、良いかと(^^;)


もう一つ、この作品に引用されている「シンプル・ギフト」という、キリスト教復興運動シェーカー派の著名な讃美歌の旋律による変奏曲も聴きどころです。シェーカー派とは元々、17世紀イギリスに誕生したプロテスタントの一派であるクエーカー(※)に端を発し、その中でも最もラディカルな「シェイキング・クエーカーズ」というグループに属した、アン・リー(Ann Lee, 1736~84)によって設立され(クエーカー=震える者、に対して、シェーカー=揺さぶる者)、1747年に分派しました。1774年に北アメリカに移住。米国東部(メイン州が中心)にその本拠を置き、最大約20万人が入信したとされていますが、実際に19世紀中ばの信者数は6000人ほどで、現在ではほぼ残っていないとされています。

※ちなみにクエーカー教徒の方も宗教弾圧のため早い時期にアメリカに渡り、ウィリアム・ペン(William Penn, 1644~1718)がフィラデルフィア市を拓くなど、ペンシルヴェニア州の基礎を築きました。

19世紀の「フロンティア・スピリット」を体現し、それを受け継ぐアメリカ音楽の源泉でもある、雄大なスケールの音楽を皆さまにお届けしたいと思います。


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May 05, 2018

【小金井音楽談話室15】 6/10(日)開催の2つのコンサート♪「0さいからきく やさしいコンサート」&「懐かしの名曲! 世界をめぐるコンサート」♪

ゴールデンウィークも後半戦の本日は「こどもの日」。気が付くと、今年の残りも240日(^^;

5/2(水)に、府中療育センター(都立総合医療センターの一角にあります)さんより5月のお誕生会に合わせてコンサートのご依頼をいただき、アンサンブル・ヴィーノの仲間たちとともに演奏を行ってきました♪

実は療育センターでのコンサートは3回目、今回伺った病棟は、昨年7月の「七夕 お楽しみ会」以来2回目でした(^^)。

毎回、今月誕生日を迎える方々お一人ずつに「Happy Birthday」を演奏するところから始まり、記念撮影なども行われた和やかな雰囲気の中でコンサートを行います。今回は童謡「こいのぼり」からスタート♪

懐かしい日本の歌やクラシック作品を演奏しました。

そんな中の一曲で、ヴァイオリンのChikakoさんと、チェロのHirotakaさんとともに何とモーツァルトの「Eine kleine Nachtmusik」の第1楽章を、クラリネットのKikoさんが第2ヴァイオリン、そしてこちらはヴィオラパートを演奏するという試練を受けてきました(汗。
この曲は古典派のセレナードですから、まあ「屋外で大勢で演奏する」作品と考えるなら、少しばかり指定と異なる楽器で演奏しても、それなりに意味はあると思いますが……内声が管楽器なのに、外が弦楽器という編成は、鍛錬のため以外の何物でもない状況でした。

思案の末、フリューゲルホルンを使い、ベルにクロスを掛け、座って膝の間にベルを隠しながら極力ピアノを維持する、ということに。音を鳴らすための最低限の息の量を常に保ちながらも、八分音符は弦楽器に合わせて弾むように、対旋律を担う部分と伴奏に回る部分とのキャラクターの切り替えをすばやく、またピアノのGuikoさんに聴いてもらって、出過ぎの部分を指摘してもらいながら……
ピアニッシモでいかに美しくアンサンブルに溶け込むか、という訓練になりました(^m^;)。


アンサンブル・ヴィーノは今年10月27日(土)、中央線武蔵境駅北口すぐの武蔵境スイングホールで、3年ぶりに公演を行うことが決まりました(^^)。詳細が決まりましたら、こちらでもご報告します♪

*****

さて、小金井音楽談話室では来月、木管アンサンブル「風の五重奏団」とその仲間たちによる2つのコンサートを、6月10日(日)の午前と午後に、それぞれ行うことになりました。

 ♪♪♪ ♪♪♪

《1》 「0さいからきく やさしいコンサート」

♪日 時 ● 2018年6月10日(日)
      10:00開場 10:30開演(約45分間)

♪出 演 ● 風の五重奏団(木管五重奏)
        丸田悠太(フルート)
        池田祐子(オーボエ)
        西尾郁子(クラリネット)
        藤田 旬 (ファゴット)
        小川正毅(ホルン)

        足立優司(ご案内)

♪プログラム:

 ・ハイドン/「ディヴェルティメント」より 第1楽章
 ・ニールセン/「五重奏曲」より 第1楽章
 ~共演コーナー~
  皆さんのハンドベルと一緒に、パッヘルベル/カノン
 ・ベリオ(谷川俊太郎 訳)/「作品番号獣番」より
                  “ねこ と ねこ”

  ※カーペットを敷き、直に座ってお聴きいただきます。 
    必要に応じ、座布団・タオルなどをお持ちください。
    (後方に、いす席も若干ございます。)

  ※※授乳・おむつ替えスペースあります(B1階 和室)。


     * * *


《2》 「懐かしの名曲! 世界をめぐるコンサート」

♪日 時 ● 2018年6月10日(日)
      13:30開場 14:00開演(約60分間)

♪出 演 ● 風の合奏団 ~“風の五重奏団”と仲間たち~
        丸田悠太(フルート)
        池田祐子(オーボエ)
        西尾郁子、瀧田奈々子(クラリネット)
        藤田 旬 (ファゴット)
        小川正毅(ホルン)
        高江洲 愛(ハープ)

        足立優司(ご案内)

♪プログラム: 近衛秀健(編)/
  「日本の歌メドレー」
    ~さくら~故郷~荒城の月~赤とんぼ~七つの子
    ~浜辺の歌 ほか
  「フォスター・メドレー」
    ~故郷の人々(スワニー河)~おおスザンナ
    ~夢路より ほか
  「イタリア民謡メドレー」
    ~サンタ・ルチア~村の娘~カタリ・カタリ ほか
  「ドイツ民謡メドレー」
    ~もみの木~ちびっ子ハンス~野ばら ほか
  「ロシア民謡メドレー」
    ~黒い瞳~バイカル湖のほとり~カチューシャ
    ~泉のほとり ほか
  「諸国川尽くし」
    ~パリの空の下セーヌは流れる~ローレライ~花
    ~ステンカ・ラージン~スワニー ほか

    ※いす席になります。

   * * *

《1》、《2》の公演とも、

♪会 場 ● 小金井 宮地楽器ホール
         小ホール(1階)
     (JR中央線・武蔵小金井南口駅前)  

♪入場料 ● 各回、全席自由 一般2,000円
             シニア(65歳以上)1,800円、
             小学生以下 500円


♪主催・お問合せ ● 小金井音楽談話室
      TEL/FAX : 042-388-8099
       E-Mail : koganei-music◎kch.biglobe.ne.jp 
 
 (メールアドレスは◎をアットマークに変えてください)
    ※ メールにてチケットご予約の方は

    《1》 0さいからきく やさしいコンサート

    《2》 世界をめぐるコンサート

 のどちらをお申込みか、また、お名前とご連絡先、
 枚数をお知らせください。

♪後 援:小金井市、小金井市教育委員会、小金井市商工会、
     日本音楽家ユニオン


 ♪♪♪ ♪♪♪


 音楽を身近に――

 日常生活の中に、「生で音楽を楽しむ」という選択肢をひとつ取り入れていただきたい、という願いを込めて開催している「小金井音楽談話室」も6年半、14回の公演を継続することができました。

 今回は、私たち小金井音楽談話室が節目節目で開催している「子育て支援コンサート」を、《1》「午前の部」としてお贈りします。子そだてをしていらっしゃるお父さん・お母さん方、そしてこの街で育っている元気なキッズたちへのプレゼント・コンサート。0歳から入場できる、お子さんとそのお父さん・お母さん、ご兄弟を中心に、間近で本格的な演奏が楽しめるコンサートになっています。
 演奏者によるお話つきで、さらにスライド投影もあり、楽器のアップ画像なども見ながら説明を聞くことができるので、とても分かりやすく、クラシック音楽になじみのなかった方でもお楽しみいただけます。


 また《2》「午後の部」は新企画! 「懐かしの名曲」の数々を、関連のあるグループごとにメドレーにしてお楽しみいただきます。これら、“おとなの愛唱歌”の数々をまとめ上げたのは何と、戦前にドイツで活躍したわが国を代表する指揮者、近衛秀麿氏の御子息、近衛秀健氏。その秀健氏の遺品から見つかった貴重な楽譜を発掘、整理し、なおかつ出版することに尽力したのが、今回の出演者のリーダー、ホルン奏者の小川正毅さんです。


 弦楽四重奏や金管アンサンブル、ましてやサクソフォン四重奏など、同族楽器や似ている楽器によるアンサンブルと異なり、木管アンサンブルはそれぞれが発音原理から異なる楽器の集まりです。「親和性」がアンサンブルに大切な要素ではあるものの、木管アンサンブルでは他の形態よりその部分が薄まっています。しかしそれは「弱点」というものではなく、そういう特色、つまり木管アンサンブルは、「ソリストの集まり」なのです。それだけに音色の変化の度合いが大きく、幅広い表現が可能です。だからこそ近衛秀健氏は「木管アンサンブル」の編成によって、このメドレーを作ろうと考えたのでしょう。色彩感豊かに奏でられる「懐かしの名曲」を、ぜひお楽しみください!

     * * *

♪出演者プロフィール


「風の五重奏団」

 2005年結成。東京・三鷹の三鷹市芸術文化センター“風のホール”を拠点とし、全国各地で活躍。特に文化庁の芸術家派遣事業等のアウトリーチ活動は年間150公演を越える。

 CDは、2008年に「動物の謝肉祭」、2010年に「17のヴァリエーション」、2012年に「作品番号獣番」(所収のベリオ「作品番号獣番」は現在、谷川俊太郎訳による日本語版唯一の録音)、2015年に「夏の音楽&世界の名曲メドレー」(「世界の名曲メドレー」はドレミ楽譜出版社から楽譜の同時出版を実現)を、いずれも ありのみ株式会社 よりリリース。音源は amazon、iTune 等各サイトにて配信中。特に「作品番号獣番」は『現代音楽』誌で推薦版に選ばれたほか、「幼い子供でも気軽に木管五重奏に親しめる良質なコンテンツ作りに成功」(CDジャーナル)、「家族で長く楽しみ味わえる上質なアンサンブルが満載」(バンドジャーナル)等、音楽関係各誌で高い評価を得ている。

 2017年5月には「ラ・フォル・ジュルネ新潟2017」音楽祭に出演、10月には「作品番号獣番」がNHK-FMで放送された。現在、わが国で最も活発に活動している木管アンサンブルの一つである。


「風の合奏団」 ~“風の五重奏団”と仲間たち ~ (午後の部のみに出演)

 2006年、山形県酒田市で行われた小学生のための公演をきっかけに結成。2005年結成の“風の五重奏団”を母体とし、2015年結成の“森の五重奏団”を姉妹団体として持つ。メンバーの多くは文化庁「文化芸術による子供の育成事業~芸術家の派遣事業」の登録芸術家であり、豊富な演奏・指導経験を持っている。
 主に“風の五重奏団”をサポートする形で木管五重奏の編成で活動するが、サン=サーンス作曲(梅本由紀編曲)による「動物の謝肉祭」、モーツァルト作曲(小川正毅編曲)による「落語でオペラ“ドン・ジョバンニ」等、ピアノや弦楽器、落語家との共演実績もある。今回は木管五重奏にハープを加えた編成と、木管五重奏にクラリネットをさらに1本加えた珍しい編成で演奏をお楽しみいただく。

 ♪♪♪ ♪♪♪

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April 19, 2018

アリオス開館10周年

新年度が明けて、体制が変わってバタバタになっている間に、もう4月も下旬(汗。

いわきアリオスはおかげさまで無事に、何とか開館10周年を迎えることができました。
思い返せばあっという間でもあり、しかし、先の見えない時期を、この街の人たちと共に過ごした7年のことを考えれば、3分の2が順調ではなかったのですから、感慨もひとしおの気持ちになります。前を向こうと努力する人々と、常に共にあることを目指し、それを誇りとした10年でした。

昨年秋に、アリオスの10周年を記念する「アリオスペーパー」の特集のため、特別に対談してくださった柳家小三治師匠と小山実稚恵さんを、“開館10周年記念公演”(春の巻)として相次いでお迎えし、素晴らしい舞台・ステージをつとめていただきました。なんと贅沢な、幸せな10周年記念公演だったことか(^^)。


クラシック音楽担当としては、小山さんに前日昼からいわきにご滞在いただいて、じっくりとリハーサルをしていただくことができたことが何よりの幸せでした。少しでも、小山さんの演奏にふさわしいものを、と意気込んで書いたプログラム解説は、長くなってしまったものの(^^;、小山さんには大変喜んでいただくことができ、キュレーター冥利に尽きるひとときでした♪

さらに、専属調律師の杉浦さんに張り付きで、その作業を見学させていただく機会にも恵まれました。杉浦さんは私が心から尊敬する3人の調律師の一人(ほかの二人が誰かによりますよね、と杉浦さんには言われましたが……)で、アリオスのスタインウェイの状態維持に責任のある私にとって、小山さんのご意見と杉浦さんの技術力は、天からの「み言葉」のように思えるのです(^m^)。

 ***

ところで今年度より、アリオス企画制作課に「音楽学芸グループ」が新設され、私のポストとしてはそのチーフ・キュレーター、つまり、俗称で“音楽学芸員”ということになりました。これまでの職務内容に組織が追いついた、ということでしょうか。

しかしながら、中堅の音楽制作スタッフが退職してしまったので、久々に現場復帰ともなりました。すっかり鈍っていて、小山さんのコンサートの現場でも“あたふた”してしまいましたが。。。いかんいかん(^^;
はやく勘を取り戻さないと……(汗。

という中で、明日4/20(金)の19:00から、アリオスの音楽小ホールにて「いわき室内楽協会コンサート2018/2019<第21回>フランスの至宝 ジェラール・プーレ氏を迎えて」公演を開催します。こちらの方はずっと担当してきたものなので、何とか大丈夫だと思われます。今年80歳を迎える巨匠が、父上ガストン氏直伝のドビュッシー〈ヴァイオリン・ソナタ〉と、15年間師事した、20世紀の伝説の巨匠ヘンリク・シェリング譲りのブラームス〈ピアノ四重奏曲第2番〉、〈ピアノ五重奏曲〉という、ロマン派室内楽の王道プログラムを聴かせてくれる、というコンサート。

当日券は18:00から発売♪ どうぞご期待ください(^^)。

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March 15, 2018

ついに……

今年、ついに本格的に花粉症を発症してしまいました。。。
東京に戻った途端、、眼がかゆくて、鼻水が止まらないのです。
いわきに戻っても症状はありますが、やはり軽い気がします(^^;。

……と、少々落ち込んでいるところで、自分で書くのも恥ずかしいのですが、YAMAHAの会員向け情報誌『音遊人(ミュージン)』の春号に、いわきアリオスのご紹介をする自分のことも、「音の仕事人」というタイトルで載せていただいてしまいました(///;)
アリオスもお蔭さまで、来月10周年を迎え、今月20日には、「アリオスペーパー vol.60」で“アリオス開館10周年記念事業”のラインアップも発表になります。現在は編集作業も校了を迎え、間もなく全容をお知らせできることになります♪ 日本や世界を代表するアーティストによるコンサートは、東日本大震災を経験し、先の見えない時期を経験したこの街で常に市民と共にあることを目指し、それを誇りとする私たちの、この10年間の総決算でもあり、新たな歴史の第一歩でもあります。

さて、花粉にマケズ、春眠にもマケズ(^^;、さらに頑張らねばo(^-^)0

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February 16, 2018

魚上氷

2018年が明けて、はやひと月半が過ぎました。といいますか、うっかりまた、4ヵ月もそのままにしていました(汗。

季節は72候の「魚上氷」、最も寒い時期ですが、同時に少し春の気配が近付いてきている、という頃合いでもあります。
池の氷が薄くなり、割れ目ができるとそこから魚が飛び出してくる、という意味の「魚上氷」、2/14~19の期間を指しています。

***

昨年10月の告知以来、このブログ自体も止まっていましたが(汗、そのコンサート:
第14回 小金井音楽談話室「ヴィルタス・クヮルテット~弦楽四重奏の愉しみ:歴史を受け継ぐもの」
公演が無事終了。そして同じプログラムで開催した、
いわき室内楽協会コンサート2017/2018
<第20回>ヴィルタス・クヮルテットいわき定期演奏会
も、おかげさまで無事に終了しました。

今回より、ヴィルタス・クヮルテットの第二ヴァイオリン奏者として、藝大フィルハーモニア・コンサートマスターの戸原 直さんを迎え、また新規軸としてショスタコーヴィチへの挑戦も始まるなど、ヴィルタスQにとっても新たな時代の扉を開く公演となりました。

***

今年の仕事始めは、昨春のオープニングまでアドヴァイザーを務めた「浦安音楽ホール」のニューイヤーコンサートから、でした。
年末にプログラムノートを執筆し、コンサート本番ではプレ・トークをお任せいただいた、という次第。

ニューイヤー・コンサートらしく、しかし他ではなかなか味わえない、浦安独自の内容で、ということから企画したのが、「ヴィヴァルディ/《四季》」をメインとするコンサートでした。
そして、公演を企画するからには「本物」にこだわらなくては、と考え、ヨーロッパ・クラシック音楽界でも最先端の「古楽器アンサンブル」、さらには、ヴィヴァルディを演奏するのですから、イタリアでバロックや古楽を学び、さらにイタリアを拠点に活躍する、日本の若手グループを、ということから、「リクレアツィオン・ダルカディア」に出演を依頼する、ということになりました。

とはいえ、ホールの企画というのは、ただ「本物」をご提供すれば済むという話ではなく、地元のお客様にいかに親しみやすい「フック」を作るか、というのが最大のポイント。
今回は、「スライド投影」によって、関連写真や、実際の北イタリア、ヴェネツィアの風景写真を多数投影することで、ヴィヴァルディ《四季》を身近に感じていただけるように、という仕掛けをつくりました。

前半は、ルネッサンス末期のヴァレンテ、モンテヴェルディから、ヴィヴァルディのおよそ100年前に活躍したファリーナの〈カプリッチョ・ストラヴァガンテ〉、またヴィヴァルディと同時代に同じくヴェネツィアで活躍したアルビノーニ(の作品ではないか、と言われているもの)まで、“知られざる名曲”が特集されていました。もう、ヴァレンテなんて、英語のサイトを探しまくって資料を集め、ファリーナも、この作品自体は有名ですが、本人の生涯については、英語版グローブとMGGでも記述内容に齟齬があるなど、未だ解明途上の様子。
チェンバロの渡邊孝さんにメールでいろいろと教えていただき、楽しんで勉強をしながら、解説を書きました(^^;

しかし、彼らの演奏は本当に素晴らしかった! 
From Europa の薫りも高く、古楽演奏の最前線に触れることができた、得難い体験でした(^^)。
実はかれこれ6年、ずっと毎年1回開催されている彼らの定期演奏会に足を運び続け、その演奏内容と演奏会全体の雰囲気を耳と肌身で直接確認してきました。そして、今回の機会へとつなげることができたのでした。

***

この4月、おかげさまでいわきアリオスは、開館10周年を迎えることになりました。思い返せば、瞬く間に過ぎたようでもあり、しかし東日本大震災を挟み、先の見えない時期を体験したいわき市において、常に市民の皆さまと共にあることを目指し、それを誇りとした日々でした。

アリオスの開館10周年記念企画の第1弾は、ともに5年ぶり(5周年記念のとき以来)となる、“落語界唯一の人間国宝”、柳家小三治師匠(4/7)と、2017年度紫綬褒章を受章された、アリオスのスタインウェイ選定者、小山実稚恵さん(4/14)。私は音楽企画担当なので、小山さんのプロジェクトを担当していますが、『アリオスペーパー』編集長の長野さん(アリオス広報Gチーフ)が、何と! 「小三治師匠と小山さんの対談」を実現しました!!

これは、本当に! 奇跡の賜物(*^_^*)。
ぜひ、このブログ記事もお読みください(↓)。写真家:橘連二さんによる素晴らしい写真とともに、編集長入魂の紙面が完成した顛末が、本人の独白として掲載されています(^^)。
http://alios-style.jp/cd/app/?C=blog&H=default&D=01584&F=pagetype%3ar%E2%80%BERYugRYQLKcvWFgfG&O=STIME%3aD

1月下旬には、小山さん自らいわき市に足を運んでいただき、市内小学校への「おでかけアリオス」を行っていただきました。その様子を福島県内の新聞各社が一斉に報じてくれたお蔭で、チケット発売時にもこの上ない追い風となり、大変ありがたく思いました。何せ、アリオスは1、2階席の合計が1,100席ですから(^^;
何としてもこの数字を突破し、3階席正面まで、少しでも沢山の市民の方をお迎えして、皆さまと共に「10周年を喜び合いたい」!
その目標を実現するために、もっともっと頑張ります!

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October 31, 2017

【小金井音楽談話室14】 2018.1/24(水)開催♪「ヴィルタス・クヮルテット~弦楽四重奏の愉しみ:歴史を受け継ぐもの」♪♪

10月も終わろうというのに、先週も今週も、2週続けて台風の上陸に見舞われてしまいましたが、ハロウィンを迎えて、いよいよ季節は晩秋。あっという間に冬がやってきそうです(^^;。

さて、来年の1月に開催する「第14回 小金井音楽談話室」公演も、TERAKOYAさんでの「ランチタイムコンサート」とあわせて、チケット予約が開始となりました♪
皆さま、ぜひお誘いあわせの上、ご来聴ください(^^)。

*****

♪第13回 小金井音楽談話室
「ヴィルタス・クヮルテット~弦楽四重奏の愉しみ:
                  歴史を受け継ぐもの」

◆日時 2018年1月24日(水) 18:30開場/19:00開演

◆会場  小金井 宮地楽器ホール・小ホール (1F)
        (JR中央線 武蔵小金井駅南口駅前)

◆ 出 演: ヴィルタス・クヮルテット

    三上亮(ヴァイオリン、
        サイトウ・キネン・オーケストラ メンバー)
    戸原直(ヴァイオリン、
        東京藝大フィルハーモニア コンマス)
    馬渕昌子(ヴィオラ、紀尾井ホール室内管弦楽団、
         宮川彬良とアンサンブル・ベガ メンバー)
    丸山泰雄(チェロ、紀尾井ホール室内管弦楽団)

   ※ご案内:足立優司 (いわきアリオス音楽学芸員)

◆曲 目: 
   ハイドン/弦楽四重奏曲第77番 ハ長調 op.76-3
          「皇帝」 Hob.III-77

   ベートーヴェン/弦楽四重奏曲第6番 変ロ長調
               op.18-6

       * * *

   ショスタコーヴィチ/弦楽四重奏曲第8番 ハ短調
                 op.110


◆入場料:
  全席自由 2,800円、シニア(65歳以上)2,300円、
        学生1,800円
   (先着20名様には、「指定席エリア」に
    お座りいただけます)

◆主催・お問合せ:
   小金井音楽談話室 042-388-8099
       E-Mail : koganei-music◎kch.biglobe.ne.jp
        (◎をアットマークに変えてください)
      ※メールにてチケットご予約の方は、お名前と
        ご連絡先、枚数をお知らせください。

   ロンドミュージック 03-3265-9321


 
◆チケットのお取り扱い場所:
   ・TERAKOYA 042-381-1101
       小金井市前原町3-33-32 ※月曜定休
   ・菊屋文具店 042-381-1379
       小金井市本町1-7-6 ※水曜・日曜定休
   ・セレクトショップゆうすい 042-301-7347
       小金井市中町4-14-15(前原坂上交差点角)
       ※日曜・祝日定休
   ・ブックスキャロット 042-387-0031
       小金井市梶野町5-1-5(東小金井駅北口すぐ)
       ※年中無休
   ・小金井 宮地楽器ホール2F事務局
     (窓口のみでのお取扱い)


◆後 援:小金井市、小金井市商工会


※よろしければ、下記のブログもご覧ください♪
http://koganei-music.at.webry.info/201710/article_1.html
 

 ♪♪♪ ♪♪♪ ♪♪♪   ♪♪♪ ♪♪♪ ♪♪♪

 
●特別企画 (限定30席)

 「ランチタイム・コンサート」
 ~老舗フレンチ・レストランで過ごす 至福のひととき~

※日時  2018年1月24日(水) 13:00~15:30頃 (12:30 受付開始)
※会場  フレンチレストラン TERAKOYA

※ 今回は、本公演と同日の午後開催です ※


 都内屈指のフレンチ・レストラン Terakoya で、一流シェフがこの日のためにご用意する特別メニューによる本格的なフレンチ・コースと、一流演奏家による生演奏をお楽しみになりませんか?
 同日夜の本公演に出演する「ヴィルタス・クヮルテット」による生演奏を、すぐ近くでお聴きいただけます♪ 
 ぜひ、お早目にお申込みください。

◎演 奏 : 弦楽四重奏団ヴィルタス・クヮルテット
※演奏時間は40 分程度です。(本公演の演目の一部)

〔料金〕
・ランチタイムコンサート:6,000 円 (お食事とミニ・コンサートのセット)

※ 限定 30席 ※

     ◆ Menu ◆
     アミューズ~オードヴル~ポタージュ
     ~メイン(お肉料理)~デザート
     ~コーヒー or 紅茶

※ご予約受付は一週間前 〔1月17日(水)〕 までとさせていただきます。
※公演の3日前よりキャンセル料が発生します(3日前~30%、当日100%)。

 ・・・  ・・・

♪ ランチタイムコンサートのご予約・お問合せは・・・

・小金井音楽談話室 Tel 042-388-8099
   E-mail : koganei-music◎kch.biglobe.ne.jp
      (◎をアットマークに変えてください)

・TERAKOYA  Tel 042-381-1101


 ♪♪♪ ♪♪♪ ♪♪♪   ♪♪♪ ♪♪♪ ♪♪♪


 「音楽を身近に」――

 間もなく、結成から10年を迎えるヴィルタス・クヮルテットは、結成当初から福島県いわき市における 「アーティスト・イン・レジデンス」 を担う団体として、毎年冬と夏に1週間ずついわき市に滞在し、地域の人たちとの交流を図りながら、音楽の力によって地域の発展に寄与すること、また自らの音楽も地域生活に根付いた形で発展していくことを目指す様々な取り組みをしてきました。先の震災時、そうした地道な取り組みが実を結び、いち早く被災地域への文化的な支援の取り組みを行うこともでき、また人々が「心の日常回復」を果たすために、音楽が大きな役割を果たすこともできました。

 さらにヴィルタス・クヮルテットのリーダーである丸山泰雄さんは、同じ時期、単独でも被災した地域に入り、音楽で人々を力づけ、励ましてきました。彼らのコンサートは、そこに住んでいる人びとの想いを理解し、どのような音楽を届ければよいのかを常に考えながら企画され、演奏が行われています。

 ところで、ヴィルタス・クヮルテットが一貫して取り組んできたベートーヴェンは、18世紀末から19世紀初頭、日本でいえば江戸時代の半ばから、ヨーロッパ社会がフランス革命によって大混乱と戦争の時代を迎えていたときに活躍した作曲家です。その時代には、貴族社会から市民社会へと価値観が大きく変化し、その中でベートーヴェンは 「人間一人ひとりが精一杯 “良い人生” を歩むことを目指す」 ということの重要性に気付き、音楽を媒体として、自らの思想を表明していきました。
 創造された「ありのままの人間」としての存在(欲求)と、「考え、悩み、努力する人間」としての存在(目標)との間に常に存在する葛藤を見据え、それらを昇華して、1つ高い段階に至ることを、当時の人びとに促していたのです。
 そのことを明らかにするためにも、今回の演奏会では前半に当時の「巨匠」ハイドンの代表作と、若き「俊英」ベートーヴェンが同時期に作曲した2つの弦楽四重奏を対置し、人間の「理性」を尊び信じる「古典主義」の完成でもあるハイドン作品と、さらにその先を追究し、乗り越えようとするベートーヴェンの作品を並べてお聴きいただきます。

 また、後半にお聴きいただくのは、旧ソ連の成立と、スターリンの独裁下における弾圧に晒されながらも、自らの信じる価値を守り通し、苦労して音楽創作に努力した20世紀を代表する作曲家、ショスタコーヴィチ。彼は社会主義というイデオロギーの抑圧に苦しみながらも、“ヨーロッパ・クラシック音楽”の伝統を常に守り、誰にもまねのできない奥深い音楽表現の世界へと足を踏み入れました。「ファシズムと戦争の犠牲者に捧げる」と題されたこの弦楽四重奏曲第8番は、戦争の時代に仮託しつつ、ドラマティックな情景描写を音楽のみで描き、自らの置かれた「現在」をも含めて、未だ成し遂げられていない「永遠の平和」へ祈りを込めた大作。100年の時を越え、音楽の魂がどのように受け継がれていったのかを明らかにしたいと思います。
 どうぞ、お楽しみに。

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October 26, 2017

♪♪10/29(日)ランデボーブラスアンサンブル2年ぶりのコンサート♪

天候不順で、あっという間に秋が過ぎて冬が近付いているような天気が続いています。
それにも関わらず、今週頭には台風が日本直撃、そしてまた週末に台風が接近するという……
もう10月も終わるというのに。。。

***

今年の夏もまた、東京都交響楽団「メトロクラシックス」と、木曽音楽祭のプログラムノートを書かせていただきました。
さらに東京文化会館プラチナシリーズ2で、御喜美江さんと太田智美さんのアコーディオン・デュオコンサートに関する、御喜さんへのお電話でのインタビュー記事(『音脈』)9月号)とプログラムノートを担当。
そして、22日に新浦安で開催された白井光子さんとハルトムート・ヘルさんのリートデュオでのプログラムノート、および今月末に相模湖交流センターで開催されるヴィルタス・クヮルテット~ベートーヴェン弦楽四重奏全曲演奏会の第四回のためのプログラムノートも担当しました。

それから、いわき市内の公民館で開催される市民講座で、「アートの楽しみ方」という講座に話者として呼ばれ、「知られざるクラシック音楽発展の歴史」と題してお話をしました。
グレゴリオ聖歌から始めて、キーボードを使いながら教会旋法の簡単な説明→ノートルダム楽派のペロティヌスとレオニヌスの話→アルス・ノヴァのギョーム・ド・マショー→ルネサンスの扉を明けたダンスタブル→ブルゴーニュ楽派のデュファイとバンショワ→フランドル楽派のオケゲム、ジョスカン・デプレとイザーク→イタリア人によるルネサンス音楽の嚆矢パレストリーナ→ヴェネツィア楽派のジョヴァンニ・ガブリエーリ→そして北ドイツでルネサンスからバロック音楽への橋渡しとなったプレトリウス→シュッツ、シャイン、シャイトの「ドイツ3S」と、バッハの100年前に活躍した作曲家までのざっくりした中世~近世ヨーロッパ音楽をさらっと体験していただきました。
二時間で600年分ですから、全速力でした (^_^;)。

***

そうして、ようやく心おきなく(^m^)、ランデボーブラスアンサンブルのコンサート♪

熱帯Jazz楽団ベーストロンボーン奏者の西田幹さんを音楽監督に迎えて、西田さんのソロとアレンジによる楽曲を主要テーマに据えたランデボーブラスによる、2年ぶりのコンサートを開催 (^^)。

********

ランデボーブラスアンサンブル コンサート2017

日時  10月29日(日)14:00開演
会場  幡ヶ谷 アスピアホール
   (京王新線「幡ヶ谷駅」徒歩3分)

出演  ランデボーブラスアンサンブル
     音楽監督=西田幹

曲目  A.ヴィヴァルディ/西田幹編曲:協奏曲 RV230

    A.フラッケンポール:ポップ・スイート No.3
             ~トロンボーン四重奏~

    C.ジェルヴェーズ/P.アテニャン:
               フランス・ルネサンス舞曲集

       ~ 休 憩 ~

    西田幹アレンジ&ソロ特集~
     A.ピアソラ:アディオス・ノニーノ

     E.モリコーネ:ニュー・シネマ・パラダイス

     E.モリコーネ:ガブリエルのオーボエ
                  ~《ミッション》より

     R.ロジャース:サウンド・オブ・ミュージック


お問合せ  rendezvous.be.info◎gmail.com
       (◎をアットマークに変えてお送りください)

********

しかし……今回のコンサートではピッコロトランペットの比重が増えてしまいました (>_<;)。
意外にも、ヴィヴァルディは西田さんのアレンジのおかげでBb管にしていただけたのですが、ガブリエル's オーボエの最後と、サウンド・オブ・ミュージック全部が……・。しかも音域が広くて、低い音域をピッコロで吹くのに苦慮。。。
持ち替えればよいのかもしれませんが、少しでも負担を減らすためには吹奏感を変えたくない、という思いもあり、今回もマウスピースを変えることで対処できないか、と。

できるだけ、少しでも管長の長い A-Piccolo で吹きたい(ジェルヴェーズは読み替えてA-Piccoloで吹きます)のはやまやまなのですが、西田さんのアレンジ曲では、旋律中の自然な指運びを考えると Bb-Piccolo にせざるを得ないところもあり(汗、今回は、

高音の音程と音の通り易さを重視して、ラスキーの60P
低音の音の太さと柔らかさを重視して、デニスウィックの3B
中間のバランスを採って、(いつもの)ティルツの5B

以上、3種類のマウスピースで臨みます。


そして、今年も変わらず西田さんの楽しいお話と、私のご案内でお贈りします。どうぞお楽しみに!

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June 24, 2017

夏を目前に……

うっかり、4か月以上も更新していませんでした(汗。


前回の投稿でご案内した「第13回 小金井音楽談話室」を含むプロジェクト。
GW直前と連休明けに、スイス・バーゼルのスコラ・カントールム講師でアーリー・ミュージックにおける気鋭の演奏家であるコリーナ・マルティさんと、わが国を代表するチェンバロ&ヒストリカル・ハープ奏者の西山まりえさんによる、中世ヨーロッパの音楽復興プロジェクト企画を、東京といわきで開催しました。

鍵盤楽器の源流に迫る最新の研究成果として、フランス国立図書館に眠っていた“ツヴォレのアンリ・アルノー”の図解入り文書を発見したマルティさんが、それをそのまま製作しては実演に耐えるクオリティを確保できないことからさらに研究を進め、北イタリアや東欧の古い協会に残る壁画に描かれたこの楽器の絵を多数調査。そこから細部にわたる造作が明かになり、ようやく現代に蘇った「クラヴィシンバルム」。
ハンス・フォン・メムリンクやヒエロニムス・ボッシュの描いた中世キリスト教絵画に登場する竪琴「ゴシック・ハープ」や、2本の縦笛を同時にくわえて演奏する「ダブル・フルート」。
中世北イタリアのフィレンツェで編纂され、ロレンツォ・メディチ図書館に所蔵されて現代に伝わる豪華な楽譜“スクアルチャルービ写本”の中に描かれる、盲目の天才音楽家として当時一世を風靡したフランチェスコ・ランディーニの肖像画にもある「オルガネット」。

これら中世に活躍した楽器のみを用いて、12世紀から15世紀にかけて作られた曲を演奏するコンサート、まずは
4/28(金)午後の「ランチタイムコンサート」(@フレンチレストラン TERAKOYA)
と、
5/12(水)夜の「第13回 小金井音楽談話室」コンサート(@小金井 宮地楽器ホール)
にて、多くのお客さまに500~800年前のヨーロッパ音楽をご堪能いただきました。

5/11(木)にはいわきに移動して、まずは小名浜第二小学校の4年生65人への「おでかけアリオス」。アリオスが所蔵する一段鍵盤18世紀モデル(ツェル、1742年のコピー)のジャーマンチェンバロ(8f×8f)も運び、クラヴィシンバルムとの音色の聴き比べ、ダブルフルートとゴシックハープも使って、13世紀スペインの修道院での祈りの音楽、14世紀北イタリアの舞曲から18世紀フランスのラモーとドイツのバッハまでヨーロッパ各地を時間軸に沿って旅するプログラム。子どもたちからもらった感想のなかで、特に印象的だったのは「こういう音楽がこの世界にあって良かった」というものでした(^-^)

5/12(金)は、「アリオス☆ワンコインコンサート」。“鍵盤音楽の歴史をたどる”コンサートとして、クラヴィシンバルムで13世紀の音楽を、アリオス所蔵の16フィート弦付2段鍵盤ジャーマンチェンバロで盛期バロック音楽を聴き比べ。またオルガネットで14世紀イタリアの音楽を、アリオス所蔵のポジティフ・オルガンで15世紀イタリア・ルネサンスの音楽を比較して聴き、お楽しみいただきました。
昼の部と夜の部の間の空き時間には、市内の神谷に3年前にオープンした回廊美術館という野外アートスペースにて、「アリオスペーパー」の表紙に使用する写真の撮影にもご協力いただきました♪

5/13(土)の午前には、「キッズルームシアター」。アリオスのキッズルームを会場に、0歳から4歳の子どもたちとその保護者の方を対象にミニコンサート♪
お母さん方も珍しい楽器に興味津々のご様子で、終演後には、簡単な見学会も(^-^)。

昨年の初来日のコンサートを聴き、直感的に閃いた今回のプロジェクトでしたが、無事に終えられてホッとしています。

 ***

実はその前、ちょうど今年に入ってからは、オープニングのプロデュースを引き受けていた「浦安音楽ホール」の準備も佳境に。浦安市との調整、指定管理者への引継ぎ、月刊『ぶらあぼ』編集部との広報打ち合わせなどなどを経て、3/25の「プレミアム試奏会&内覧会」を無事開催、4/8に開館を迎えることができました。これで私の任務(開館請負人?)も万事終了、隠居の身に戻りました。

それと並行して、「立川市民オペラ〈カルメン〉」にも乗っていました(^m^)。
立川市民オペラに参加するのは2012年3月の〈トゥーランドット〉以来、たましんRISURUホールがリニューアルオープンしてからは初めてでした。そして〈カルメン〉全幕に参加するのも、1992年の「第1回立川市民オペラ」以来25年ぶり。(いやー、結構覚えているものです)。そして、今は伊勢の市民オーケストラで活躍しているH君が、やはり25年ぶりに参加してくれまして、懐かしい顔ぶれで演奏(^^)。

 ***

その後は、6/10(土)にいわき市平の“レストラン Kitao”で開催された半年に一度のディナー・コンサートに出演。

今回のメインは、すでに身体に馴染んだ(^^;、

ビゼ―/歌劇「カルメン」から、
前奏曲~衛兵交代~アラゴネーズ~ハバネラ
~セギディーリア~ジプシーの歌

をメドレーでお聴きいただく、というものでした。選曲はサラサーテの「カルメン幻想曲」に入っているものをヒントに(1曲足りないですが)、闘牛士の歌を入れる代わりに前奏曲、そしてラッパといえば……の部分。

例によっていくつかの楽器を持ち替えて、と思っていたのですが、結局は、前奏曲からハバネラまでBb管、セギディーリアとジプシーの歌の4分の3までをG管ソプラノビューグルで、そして最後の締めに入る前(転調)で、またBb管に持ち替え。良く知られた、美しい曲の連続なのですが、思った以上に口がキツく、直前までマウスピースの選択に苦慮することに。
最終的に、管の厚いG管には Bach 1C のスロートを22に、バックボアを24に広げた(いつもウォーム・アップに使っている)ものを、Bb管には Hamond Design の 4ML を使うことで解決。

その他、〈テレマン/「英雄的音楽」〉の1番~3番(今年は没後250年です)を、ピッコロに Lasky の 60P を組み合わせて、また久々に〈アンダーソン/トランペット吹きの子守歌)を、今回はBb管に Bob Reevse の C2J の組み合わせで、などなど、お集りの皆さまにもお楽しみいただけたようでした♪


次の本番は2週間後の、府中医療センターでのアンサンブル「ヴィーノ・ミニ」による四重奏(ピアノ、ヴァイオリン、クラリネットに、トランペット)コンサート。
30分ほどの持ち時間ですが、いきなりガーシュウィンの「サマータイム」(^^; から始まる〈夏のメドレー〉や、〈レハール/「メリー・ウィドウ」ワルツ〉のほか、メンバーによる楽器紹介を兼ねたソロ(私は使いまわしでアンダーソンの子守歌を選曲^^;)などを演奏することになっています。

 ***

そして8月の終わりには、立川オケの定演。

「立川管弦楽団 第72回定期演奏会」
https://www.tachikawa-orchestra.info/concert

8/27(日) 14:00開演
たましんRISURUホール

■指揮:古谷誠一

■プログラム
G.ホルスト/組曲「惑星」より「火星」、「木星」

G.マーラー/交響曲第1番 ニ長調

※今回は「入場無料」! ご来場を心よりお待ちしています♪


いや、何というプログラム!? と思われるでしょうが……さらに現在の立川オケ、諸事情により下に回ったり降りたりは全然許されない状況で。。。


楽器はピストンのC管1本で変えようがないので(イギリスものだからとホルストをBb管にしたり、後半マーラーでロータリーに持ち替えるのはちょっと……>_<)、あとはマウスピースをどうするか、今回も思案。

実はすでに、

・木星の有名な「第四主題」にある少しのソロ
・マーラー 1楽章の pp と p の部分(ファンファーレの前は差し替えられないので除外)
・同 2楽章のトリオ
・同 3楽章

について、C2Jを使って吹くことに決めています(併せて、マーラーではセカンド氏にも、2、3楽章でBach 5Vを使ってもらうことに)。
問題は、それ以外のところ……

火星の3ページ目にあるソロと、4ページ目、上のGを14小節間ずっと吹き続けるところが嫌(>_<)。

木星は、曲の最後の最後に出てくる High-C を絶対外せない(>_<)。

マーラーは何といっても4楽章をちゃんと吹き通せないと、その音楽の意味が半減(>_<)。しかし、後半2ページがキツいの何のって……

通常、C管を吹く時は Monett の B2D を使います。何だかんだいっても、やっぱり音色優先。そしてスロートが大きいので息が入りやすく、カップの容積も深めが好みの自分にちょうど良いのです。同じ Monett の C2 と比べても、吹奏感と音色の暗さ加減の結果が良いみたいです。

しかし、火星の「14小節のG」はともかくキツい。また木星も、ずっと Monett で吹いていくと(途中マウスピースを使い分けるので)、最後の High-C は結構キツい(>_<)。本番は1発勝負、とはいえコンディションによってはちょっと不安。

でも、マーラーの終楽章はともかく口がキツいので、結局あるところまでは、息が良く入る Monett の方が長持ちするのです。普通のマウスピースでは、息が詰まって入らなくなり、唇が閉められなくなるような感じでバテてしまう……とはいっても、最後には上の A や H が当たらなくなるのは同じですが(汗)。

それで、またいくつか新しいマウスピースを試そうと、
・GR 66.8 B(←なぜか、Bb管用が合いそう)
・YAMAHA TR-SHEW-JAZZ(一度Bb管で使用して感触が良かった)

を試しているほか、
・そもそも、Monett の一回り小さいサイズ(B3とかB4とか)
・Schilke 15(懐かしいCO2タイプ)
・Bach 1-1/2Bあたりと同サイズのもの

などを検討中。さて、どうなりますことやら(汗。

***

あ……一つ大切なことを書き忘れていました。

現在、立川管弦楽団トランペット・パートでは20代・30代の、オーケストラで1番を吹いていらっしゃった方で、入団して一緒にトランペットを吹いても良い、と思ってくださる方を募集中です(恐縮ですが、簡単なオーディションがあります)。
立川管弦楽団のWEBサイト、またはこのブログのコメント欄より、ぜひご連絡ください♪
https://www.tachikawa-orchestra.info/join-us

どうぞよろしくお願いいたしますm(_ _)m


(7/11追記)
ここまでの、お試し中のいくつかのマウスピースの感触は……

・GR 66.8 B(←なぜか、Bb管用が合いそう)
 →いまいち合わない(>_<;)みたいで、結構つらい感触です(T_T)

・YAMAHA TR-SHEW-JAZZ(一度Bb管で使用して感触が良かった)
 →Bb管でハイトーンを出すには最高! ですが、問題の「G」あたりを出すのがあまり得意ではないマウスピースのようです(>_<)。High-BbやHigh-Cはお手の物なのに……

・Schilke 15(懐かしいCO2タイプ)
 →重くて、きつい感じです(>_<)。ノーマルの15とは全く別物のようです。。。

・Bach 1-1/2Bあたりと同サイズのもの
 →これが今回、当たりかもしれません。入手したのは、Jun's の「SymphonyStandard」2-1。素晴らしく美しく、精度の高い作りのマウスピースです。


それとは別に、YAMAHAの珍しいマウスピースを入手。
「MP 14F4」というものです。このマウスピースは、トップ部分がフリューゲルホルン用のマウスピースと同じ、アンダー部分がトランペットと同じというもの。
……実は、「マーチングメロフォン」用にデザインされたマウスピースです。普段使い慣れている Bob Leeves の C2J とはカップデザインが違い、いわゆる「カップ」を形成する凸型カーブがついています(C2J は、完全にホルンのマウスピースのような凹型の形状です)。そのため、マウスピースの全長もトランペットと同じ(C2J はフリューゲル用と同じ長さ)です。楽器につけて吹いてみると、音程は全く問題なく、やわらかく太い音が出ました。


(7/17追記)

Jun's の Symphony Standard 2-1 を(やっと)試せました(^^)。
結論は、すごく楽。――これには驚きでした。
サウンドも、明るめですが響きに余裕があり、「鳴らす」ということに労力を使う必要がありません。楽々となっているように聞こえます。
「火星」から、「木星」、マーラーと実際に全曲を通してみて、懸案だった箇所もこのマウスピースのおかげで、やっと安心できる目途が付いたようです(^^)。

もう一つ、YAMAHAの MP 14F4 もセカンド氏に吹いてみてもらいました。Bach 5V よりも音色が柔らかく太くなり、アンサンブルがよい感じにまとまってきました。吹き込む息のスピードや圧力がトランペットとは異なるので、小回りが利くようになるにはもう少し慣れてもらわなくては、ですが(^m^)

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February 20, 2017

【小金井音楽談話室13】 5/10(水)開催♪「騎士と貴婦人~中世イタリアとフランスの宮廷舞曲」♪♪

気が付くと、2月も3週間が過ぎようとしています……(汗。

三寒四温、いや、三寒二温ともいうべき目まぐるしい気温の高低で、すっかり風邪をひき込んでしまいました(>_<)

そんな中でも、先日は調布特別支援学校の関係でNPO団体が主催しているコンサートに、昨年に引き続き、アンサンブル・ヴィーノのメンバーからピアノとヴァイオリン、クラリネットに、トランペットという編成で出演♪

この編成では、G管ビューグルにBobReevsのC2Jを使って、中音域を厚めに演奏すると結構いい感じになります☆
花を持たせてもらうところでは、同じC2JをマーシンキヴィッツのBb管につけて演奏すれば、音色もバランスも非常に楽に合わせられます。
この編成での本番も10回以上となるので、どのくらいの加減で演奏すればよいかもすっかり会得したみたいです(*^_^*)。

 * * *

さて、5月に開催する小金井音楽談話室公演も、チケット予約が開始となりました♪


♪第13回 小金井音楽談話室
騎士と貴婦人~中世イタリアとフランスの宮廷舞曲
============================

  2017年5月10日(水) 18:30開場/19:00開演

   小金井 宮地楽器ホール・小ホール
     (JR中央線 武蔵小金井駅南口駅前)

============================

 ◆ 出 演:

   コリーナ・マルティ
     (クラヴィシンバルム、中世リコーダー)

   西山まりえ
     (中世ゴシック・ハープ、オルガネット)


   ※ご案内:足立優司 (いわき芸術文化交流館アリオス)

 ◆ 曲 目:

   英国図書館 Ms Add 29987(ロンドン写本)より

    ・エスタンピー
       〈楽しいことの始まり〉
       〈トリスタンの哀歌とラ・ロッタ〉

    ・サルタレッロ
   
   ファエンツァ図書館 MS117(ファエンツァ写本)より

    ・〈美しい花の踊り〉

   パリ・フランス国立図書館
   フランス叢書 1514(マショー写本)より

    ・ギョーム・ド・マショー
       〈私が家路をたどるとき〉
                      ほか

 ◆ 入場料:

   全席自由 2,800円、シニア(65歳以上)2,300円、
   学生1,800円

   ※指定エリアを設けています※
    ご予約の先着順で20名様は、指定エリア(前2列)に
    お座りいただけます
    (小金井音楽談話室のみのお取扱い)


 ◆ 主催・お問合せ:
   小金井音楽談話室 042-388-8099
       E-Mail : koganei-music◎kch.biglobe.ne.jp
       (◎をアットマークに変えてください)
      ※メールにてチケットご予約の方は、お名前と
        ご連絡先、枚数をお知らせください。

   ムジカキアラ 03-6431-8186


 ◆ チケットのお取り扱い場所
   ・TERAKOYA 042-381-1101
       小金井市前原町3-33-32 ※月曜定休
   ・菊屋文具店 042-381-1379
       小金井市本町1-7-6 ※水曜・日曜定休
   ・セレクトショップゆうすい 042-301-7347
       小金井市中町4-14-15(前原坂上交差点角)
       ※日曜・祝日定休
   ・ブックスキャロット 042-387-0031
       小金井市梶野町5-1-5(東小金井駅北口すぐ)
       ※年中無休
   ・小金井 宮地楽器ホール2F事務局
     (窓口のみでのお取扱い)


  ◆ 後援:小金井市、小金井市商工会


※よろしければ、下記のブログもご覧ください♪
http://adieemusic.air-nifty.com/
 

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特別企画 (限定30席)

「ランチタイム・コンサート」
 ~老舗フレンチ・レストランで過ごす 至福のひととき~

※日時  4月28日(金) 13:00~15:30頃 (12:30 受付開始)
※会場  フレンチレストラン TERAKOYA

※ 本公演と日時・会場が異なります。ご注意ください ※


 都内屈指のフレンチ・レストラン Terakoya で、一流シェフがこの日のためにご用意する特別メニューによる本格的なフレンチ・コースと、一流演奏家による生演奏をお楽しみになりませんか?
 5/10(水)の本公演に出演する、コリーナ・マルティさんと西山まりえさんによる生演奏をすぐ近くでお聴きいただけます♪ 
 ぜひ、お早目にお申込みください。

◎演 奏 : コリーナ・マルティ&西山まりえ
          ※演奏時間は40 分程度です
〔演奏予定曲〕
 ファエンツァ図書館写本より
   〈ある日、美の女神は〉
   〈キリエ〉
   〈コンスタンツァ〉
 13世紀・大英図書館写本より
   〈夏は来たりぬ〉
             ほか
〔料金〕
・ランチタイムコンサート:6,000 円
  (お食事とミニ・コンサートのセット)

     ◆ Menu ◆
     アミューズ~オードヴル~ポタージュ
     ~メイン(お肉料理)~デザート
     ~コーヒー or 紅茶

 TERAKOYAオーナー・シェフ : 間 光男

※ご予約受付は一週間前 〔4月21日(金)〕 までとさせていただきます。
※公演の3日前よりキャンセル料が発生します(3日前~30%、当日100%)。

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♪ ランチタイムコンサートのご予約・お問合せは・・・
 小金井音楽談話室 Tel 042-388-8099
   E-mail : koganei-music◎kch.biglobe.ne.jp (◎をアットマークに変えてください)

 TERAKOYA  Tel 042-381-1101


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 科学の発達した現代とは異なり、人びとが信仰心を篤く持っていた時代。そうした中世のヨーロッパで描かれた絵画には、人びとにとって身近な存在として、様々な楽器を手にした“天使”たちが登場します。彼らが神様を賛美してきた音楽、つまり“祈りと音楽が人々にもっと身近だった時代”に作られ、演奏されていた楽器とは、どのようなものだったのでしょうか?
 その謎を解き明かすべく、絵画からそこに描かれている楽器の設計図を書き起こし、現代に蘇らせる試みが始まっています。そうした研究の中心地、スイス・バーゼルのスコラ・カントールムで同級生として出会ったのが、本日登場のお二人、西山さんとマルティさんでした。二人はそれぞれ復元楽器に取り組み、今や“最先端”の演奏として、ヨーロッパ各地で絶賛されています。
 この“伝説のデュオ”が私たちに聴かせてくれる典雅な響きによって、ご来場の皆さまに夢のような音楽世界をお楽しみいただきます。どうぞお楽しみに!


  * * *

「音楽を身近に」――

 東日本大震災から6年、熊本県を中心に九州各地を襲った大地震から間もなく1年。被災地では、人々の「心の復興」、「日常生活の回復」のために音楽が、芸術が大きな役割を果たしています。震災の後、私たちは福島県いわき市にて芸術文化による災害復興の取り組みを基礎とし、非常時に心を守るものは「日ごろから音楽を愉しむライフスタイルを構築しておくこと」であることを伝えるため、「小金井音楽談話室」の取り組みを続けてきました。人が想像を越えた非常事態に直面した時に、最後は人の五感を震わせ、癒し、奮い立たせる力を持つ芸術だけが拠り所となる、という事実を基に、私たちは近い将来に富士山の噴火や南海トラフ大地震、首都直下型地震の発生も予想もされている現在の東京において、非常時への「心の備え」のひとつとして、日ごろから芸術に親しんでおくことの重要性を訴え続けたいと思っていたのです。
 つい最近まで、東京において震災の記憶は薄らいでいたことは事実です。しかし、私たちは、何時大規模自然災害に遭ってしまうか分からないのです。ですから発信すること・語ることを止めたとしたら、人々が災害の非常事態に際して、どのようにすればよかったのかという記憶も、瞬く間に風化していってしまうでしょう。
 長年、私たちが生活している「母なる街」小金井市に共に住む人たちに、いわき市での取り組みで学んだ、音楽芸術の持つ意義を少しでも伝え、日ごろから音楽を身近に感じていただきたいと、私たちは願っています。

 「小金井音楽談話室」では、これまでにアンケートや対面にて貴重な声を数多く聞かせていただきました。特にその中でも多かったのが、市民の方にとっての芸術文化の「拠点」となるに相応しい小金井宮地楽器ホールにおいて、生の演奏会を気軽に楽しめる機会が増えたことを喜んでいただけている、というものでした。「音楽を身近に」という私たちの願いが、少しずつでも届いていることの表れと、その言葉に力づけられています。
 今後は、こうした声をきちんと聞きながら、小金井市における「芸術文化の振興」を最適化していくことが求められています(ここで言う「芸術文化の振興」とは、単なる興行やイベントの実施のみを指すのではなく、小金井市民の方がたが身近に、電車や車などでわざわざ市外に赴かなくても気軽にアートに触れる機会を確保することを目指すものです)。

 アートに触れることの真の目的は、人の心を癒し、好奇心を喚起することにより、激しいストレスに曝される現代社会における人びとの「生活の質を向上させる」ことです。更に先の震災以来、非常事態に際して「人びとの心を守る」ことが加わりました。より手軽にこうした芸術文化に触れることができる環境整備を積極的に行い、心豊かな市民生活の支援を行うことで、小金井市が持つ魅力をより高め、「住みたい街」にしていくことにも繋がることを願い、本公演を実施するものです。
 どのような施設(ハード)を造るか、ではなく、造った後にそこで何が行われるか(ソフト)が重要であり、それこそが豊かな市民生活を支援することに繋がるのだと、私たちは考えます。

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 興行やコンサートの開催だけがホールの価値ではなく、日常生活における芸術文化の重要さを日ごろから地域の方々に伝え、「生でクラシック音楽を聴く」という時間を生活の一部に取り入れていただきたいという、新たなライフスタイルのご提案をさせていただくことを願い、本公演を実施するものです。
 音楽を身近に愉しむ方法にはいろいろなスタイルがありますが、私たちは特に「生で音楽を愉しむこと」の意義を、小金井市民の方々にお伝えしたいと願っています。それは演奏家の息づかいを肌で感じ、「そのときそこにしかない」一期一会の出会いの中で、お互いが伝え、受け取るという営みの中で成立する、かけがえのない時間だからです。それはまた、人と人との繋がりが希薄になっている昨今、日頃よりほんの少し親密な時間を、重過ぎることなく皆様に共有していただくことによって災害や非常時にも強い、しなやかな「新しいコミュニティ」を築いていくことにつながると考えています。


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January 19, 2017

♪1/22(土) メサイア本番♪

寒中お見舞い申し上げます。

新年が明けて、気が付いたらもう1月も後半(汗。

今年は4月に、オープニング事業アドバイザーとして携わっている新しいホール=「浦安音楽ホール」がオープンを迎えます。

いろいろと困難なこと、思い通りにはいかないことも多いですが、足元を固めながら一つ一つクリアして、浦安の新しい、「良き伝統」の第一歩を記して、引き継いでいきたいと考えています。

***

今週土曜日に、小平市にあるサレジオ小・中学校の講堂で、サレジオ関係者によって開催される「メサイア」に出演します♪

第一部の出番はカットなので(^^;、第二部「ハレルヤ」と、第三部「Trumpet shall sound」と「羊は屠られて~アーメン」の3曲が乗り番。

「Trumpet shall sound」は1年半ぶり。ヘンデル得意の「小さなヘミオラ」を意識して、走らず遅れず、メッサ・ディ・ヴォーチェも気を付けながら音楽的に演奏することを目指します。

今回も、これの後すぐに終曲に行くので、なかなか大変です(^m^)が、楽しみでもあります。

***

「羊は屠られて」のなかに、ピッコロトランペットでは、4ヴァルヴでも出ない低音(Low-A)が書かれています。

ですがこれ、シルキーのP5-4だと、4番管を目いっぱい抜いて、全バルブを押すと、あとはベンディングで調整すれば出すことができます。1と4を押さえて出す下の「ファ」(Low-D)はこの、管を目いっぱい伸ばした4番ヴァルヴのみを押さえると出せるのです。

あっ、管の長さの合計的にはズレていますが(^^;、これはティルツ5Bのマウスピースのバックボアを、ピッコロで使うために拝藤さんに削ってもらったヤツを使っているから、このバランスになっている訳です。

……という訳で、コンサートの概要です。

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東日本大震災復興支援 第6回チャリティコンサート
ヘンデル:メサイア

1月22日(土) 14:00開演(13:30開場)
サレジオ小・中学校 講堂

入場無料ですが、入場時に募金をお願いします。

指揮:鳥海 寮
オルガン:西岡 崇
合唱・器楽:このコンサートに集いし仲間たち

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