【いよいよ来週】スーパー・チェロ・アンサンブル・トウキョウ♪
5月も下旬に差し掛かりました。しかし今年のいわきは、思いのほか涼しい毎日(・・・とはいっても、朝と夕方に外にでるだけで、昼間はずっとアリオス内にこもっていますが)。
天候不順になりやすい5月、今年はそれが強烈に顕れているみたいです。
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さて、ヴィルタス・クヮルテットでお世話になっているチェロ奏者の丸山泰雄さんが主宰するアンサンブル、「スーパー・チェロ・アンサンブル・トウキョウ」三鷹公演のコンサートが一週間後に迫ってきましたので、再掲載♪
この公演は、丸山さんご自身の主催公演ということもあり、私も頑張ります!
皆さまのご来聴を、心よりお待ちしております。
●スーパー・チェロ・アンサンブル・トウキョウ in 三鷹
~クヮルテットよりナイーヴに、オーケストラよりダイナミックに!~
5月25日(金) 19:00開演(18:30開場)
三鷹市芸術文化センター・風のホール
出演:丸山泰雄、渡邉辰紀、林 裕、金子鈴太郎、植木昭雄、
三森未來子、水谷川優子、荒 庸子、灘尾 彩、海野幹雄、
玉川 克、朝吹 元
プログラム:
D.フンク/組曲 ニ長調
P.カザルス/東方の三賢人
G.マーラー/交響曲第5番よりアダージェット
J.シベリウス/交響曲第5番よりフィナーレ
J.タヴナー/独奏チェロと弦楽のための「奇蹟のヴェール」
(ソロチェロ:丸山泰雄)
J.シベリウス/フィンランディア
料金:全席指定/5,000円
※チケットのお求めは・・・
◎ロンドミュージックオンラインチケットサービス
(ご利用前に公演チケットサイト「カンフェティ」への会員登録〔無料〕が必要となります。)
⇒ http://www.rondomusic.co.jp/performance.html
・携帯からはこちら http://cnft.com/met4688
◎カンフェティチケットセンター(平日10:00~18:00)
0120-240-540 (フリーダイヤル)
・上記の場合、ご予約期間内(14日間)であれば全国のセブンイレブンにて、24時間レジにて予約済みチケットの引き換えがが可能です (ただし、チケット発券手数料がかかります)。
◎三鷹市芸術文化センター・チケットカウンター
10:00~19:00 窓口のみ(月曜休館、祝日の場合火・水曜休館)
主催 株式会社 ロンドミュージック
後援 公益財団法人 三鷹市芸術文化振興財団
※チケット好評発売中♪♪
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さて、ここからは丸山さんからいただいた、プログラム解説の先読みです!(長くなります^^;)
ダヴィド・フンク(1630頃~1690以後)
組曲二長調
ボヘミア出身のフンクは1677年にホルシュタイン・ノールブルク公爵家の書記官になりますが、定職を好まず、ドイツを中心にヨーロッパ各地で活躍しながら放浪の生涯を送りました。ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバ、チェンバロ、ギターの演奏家、また詩人としても高く評価されていた彼は、自らの詩による受難劇やその他の宗教音楽で名声を博し、今日まで伝えられているヴィオラ・ダ・ガンバ曲集のほか、<音楽堤要>も著したと言われています。
組曲二長調は4本のヴィオラ・ダ・ガンバのために書かれ、当時ヨーロッパで大流行したフランス風舞曲の他43曲からなる彼の曲集から、現代の音楽学者マックス・ザイフェルトが当時の演奏家の慣習に照らし合わせて編集したものです。イントラーダ~フーガ~サラバンドと変奏~アルマンド~クーラント~エール~サラバンド~ジーグの8曲が続けて演奏されます。荘厳なイントラーダに始まり、一転して活き活きとしたフーガ、精巧な変奏を伴うサラバンド、と聴く者の耳を楽しませる配置になっています。非常に美しい曲集で今ではチェロ・アンサンブルの定番のレパートリーになっています。
パブロ・カザルス(1876~1973)
東方の三賢人
現代チェロ奏法をたった1人で確立し、独奏楽器としての今日のチェロ人気を不動のものにしたカザルスは20世紀最高のチェリストとして、また長年忘れ去られていたJ.S.バッハ「無伴奏チェロ組曲」の再発見者として、今も世界中のクラシックファンに愛され尊敬されていますが、彼の後半生は決して平穏なものではありませんでした。祖国スペインでは政治システム弱体化に伴い民衆の蜂起が頻発、内戦の中1936年にはフランコ軍事独裁政権が樹立、犠牲者の遺族や難民の援助に全力を尽くした彼もついに亡命を余儀なくされました。その後フランコ政権に対する抗議として公の場での演奏を一切中止、リューマチが悪化し、食糧はわずかなカブと豆だけ、薪の入手も困難なほど苦しい亡命生活に長く耐えましたが、戦後少しずつ状況が好転し演奏活動も再開されます。
こうした中、1956年の10月10日、彼の80歳の祝賀音楽会がパリのソルボンヌ大学講堂で開催され、カザルスを敬愛するチェリストが世界中から駆けつけ、なんと102人ものチェロ・アンサンブルで演奏した曲が、この「東方の三賢人」です。
この作品はカザルス自身が作曲したオラトリオ「エル・パッセブレ(飼い葉桶)」に含まれるコラールの1曲で、本人の許可を得てチェロ・アンサンブルに編曲されました。曲はカザルスの長年の悲願を反映し、救世主の到来を暗示する静かで敬虔な調べに始まり、みどり児イエスとその誕生を星の動きから知ってベツレヘムの厩を訪ねた賢人たちの対面の場が感動的な音楽で表現されていきます。
グスタフ・マーラー(1861~1911)
アダージェット
マーラーは声楽を含む巨大な交響曲を作曲し、古典派以降の交響曲発展史の最後に位置するユダヤ系の作曲家です。彼の作品に見られるロマン的叙情と、内面から湧き上がる人間の苦悩や切実な叫びは、現代人の心を強く捉えています。
アダージェットは彼の代表作である交響曲第5番嬰ハ短調の第四楽章で、同時期に書かれた「リュッケルトの詩による歌曲」と内容的・旋律的な関連を持っています。巨匠ヴィスコンティの名画「ローマに死す」に劇中音楽として使われて以降、数々の映画、ドラマ、舞台等の劇判音楽としても馴染みの深い曲となりました。
ジャン・シベリウス(1865~1957)
フィナーレ~交響曲第5番ホ長調Op.82より
フィンランドの国民的大作曲家であるシベリウスは、最初ドイツ・ロマン派やロシア国民楽派の影響を受けた作品を作曲しますが、1904年にヘルシンキでの都会生活を打ち切り、その北方30キロ程にあるヤルヴェンパーの山荘で隠遁生活を始めた事を機に、独自の作風を確立していきます。
交響曲第5番は1915年にシベリウスの生誕50歳を祝う国民的祝賀演奏会のために自ら作曲したもので、4年前に書かれ、彼の最高傑作と評される第4番の持つ暗く幻想的な性格は消え、北欧の田園情緒を描いたのびやかな作品となりました。第3楽章フィナーレはソナタ形式に近い形で書かれ、構造的な有機性が重視されています。随所にシベリウスらしい透明な響きとある種の諦感を湛えた名曲です。
ジョン・タヴナー(1944~ )
ソロ・チェロと弦楽合奏のための
「プロテクティング・ヴェイル(奇蹟のヴェール)」
イギリス、ロンドン生まれのタヴナーは幼少期から音楽的才能を見せ、高等学校時には既に並々ならぬピアニスト、オルガニストでした。ロイヤル音楽アカデミーを卒業後、幾つもの作曲コンクールで賞を獲得、1965年に初演された彼のドラマティック・カンタータ「鯨」でロンドン市民の熱狂的支持を得て以来、そのオリジナリティー溢れるコンセプトと独自の語法に基づいた作品群で現代社会に一石を投じ続けています。また、ビートルズと同じアップル社から彼の作品のディスクが発売されていることをみても、彼がいかにクラシックファンのみならず一般大衆にいかに影響を及ぼしているかを伺い知る事ができます。彼は1977年の入信後、非常に熱心なギリシャ正教徒であり、以後の作品全てにその教義が反映されていますが、この「プロテクティング・ヴェイル」もその代表作品で、BBCから1989年のヘンリー・ウッド・プロムナードコンサート・シリーズのための委嘱を受け、1987年に作曲されました。
(当日プログラムでは、この作品の冒頭に記されたタヴナー氏自身による作品解説も掲載します。お楽しみに!)
ジャン・シベリウス
交響詩「フィンランディア」Op.26
生涯に7つの交響曲を書いたシベリウスは他に歌曲や劇音楽、弦楽中心の小品、ヴァイオリン協奏曲及び10曲を超える交響詩を作曲しましたが、その中で最も有名で作曲者の代表作となったのが、1900年に書かれた交響詩「フィンランディア」です。
もともと愛国運動の一環として上演された劇「歴史的情景」の中の音楽として1899年に作曲された組曲の終曲を交響詩として書きし直したもので、ロシアの圧政に苦しむフィンランド国民の反抗と、祖国の自然に対する賛美が表現された愛国的作品であり、ロシア官憲に演奏を禁止される程に、国民に大きな共感を呼び起こし絶大な支持を受けた作品です。
丸山泰雄(無断転載を禁じます)
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