January 14, 2012

センター試験

今日から、大学入試センター試験(いわきアリオスでは、アンサンブルコンテスト福島県大会・・・実は主催では、「渡辺亮 サンバ&アートワークショップ2012☆OVO NOVO(オーヴォ・ノーヴォ) in 三和ふれあい館」という事業を、寒ーい山の中にある、いわき市三和地区にて開催♪)。

と・・・なぜそんなことを思ったかというと、実は、昨年12月より友人の子どもさんのセンター試験対策として、英語と世界史Bを見てあげることになり、ここまで一ヵ月半限定の特訓(!?)をしてきました。といっても週に2日が限度ですが。さすがに今週は直前の追い込みで、4日間頑張って授業。

センター試験の英語、はるか昔に受験戦争(^^;に苦しんだ者のイメージでは、受験テクニックを駆使して頑張るもの、受験英語なんて実践ではあんまり役にたたないよ・・・という刷り込みが強いのですが、今回改めて問題文をよーく見てみると、懐かしの「共通一次」時代とはずいぶん違っています。
何より、ヒアリングがあるし・・・

というわけで、受験予備校や学習塾では当たり前のことながらも、今回私が感じた現在の大学入試における英語の位置取りについて少し記しておきたいと思います(あくまで私見です)。

***

筆記試験の問題を見てみると、最初は単語の発音とアクセントについての基礎知識。配点は低いのですが、数が多くて侮れません。しかも、そこかしこに、日本語にカタカナとして取り入れられている語句や、「名(形)前動後」(なつかしー)、知らないと思わずローマ字のように読んでしまいがちな単語を、罠のように仕込んであります(発音問題も、アクセント問題も)。基本的なspeakingの能力が求められているようです。

それから、文法の基本知識を聞く穴埋め問題。これも数が多いので注意。不定詞と動名詞、や特定の前置詞を取るもの、仮定法など、憶えていないと歯が立たない感じではあります。

続いて対話文で、受け答えの選択肢から正しいものを選ぶ。このあたりから、文意をつかんだ読解が必要になってきます。この辺りから、readingの能力が試され始めます。

そして語順。選択肢で与えられた単語を並べ替えて正しい英文を作るというもの。英語の文章にある程度慣れている必要もあり、文法の基礎がちゃんとしていないと正解にたどり着かない問題です。writingの能力も試されています。

その後、まとまった文章問題に移ります。まずは文中に出てくる、あまり見かけない単語の意味を前後の文から類推するもの、長めの会話文から、話者の語ることを要約するもの、文章の途中に丸々一文が抜けていて、選択肢の中からそこに入るものを選ぶもの。

次にヴィジュアル問題といわれる、グラフや図表を見て、それについて論じられている英文を読み応えるものや、広告・時刻表・診察票などを見て、英語の設問に答える問題が続きます。

いよいよ長文読解。まず状況説明の文を見て、設問の答えを探すもの。最終問題は、論説文あるいは随筆を読み、パラグラフごとの大意を捉え、その上で「序論・本文・結論」あるいは「起承転結」のまとまりを答えさせるというもの。

近年の読解問題は長文化が進み、全てを読み込んで設問に答えるには、1分間に100単語は最低でも読み進められなくては時間が足りない、といわれています。
教えている子も最初、なかなか最後までたどり着かないと言っていました(12月に入ろうかという時点なのに・・・汗)。しかし、長文読解問題は一問あたりの配点が非常に高く、ここが時間切れで当てずっぽうでは、とても高得点は望めません。

とはいえこの論説文や随筆、もしも英語であるということを度外視したとすると、内容的には現代国語(じゃない、今は現代文というんですね)の設問と比較しても格段に素直で分かりやすいものなのです(少なくともこの7,8年間は)。
つまり、英語であるという点が苦労の種であるとしても、内容は易しいのだからリカバリーは可能なはず。
方法論としては、日本語の論説文を理解するときと同じやり方で文を捉えればよいということになる・・・乱暴な言い方をすれば、設問に直接関係するところだけ丁寧に読み、設問と関係ないところはざっと読むだけで(時間が不安ならいっそのこと読まなくても)よい、ということ。さらに言えば、そういうところはいちいち日本語に訳しながら読もうとしないで、単語が出てきた順に意味を追いかけつつ読んでいく、ということです。分からない単語はカタカナでとりあえず当てておく、とか。

とまあ、日ごろ自分たちが英語の文書(海外のニュースリリースなど)を読むときにやっていることが、そのまま求められているようなものです。ということは、センター試験の英語は、それなりに実践に即した形になっている、と・・・。

大学入試レベルの語彙数と、設問にも含まれるような単語の意味類推の能力、文章のなかで言いたいことや結論と、例示や話の展開部分とを見分ける能力があれば、社会に出てからの実用レベルの、ニュース英語くらいは全然さっと読めるようになる、ということなんですよね。昭和の時代に受験を終えた人間からは、隔世の感があります。


その意味でもおもしろいなと思ったのは、2009年の長文読解問題。大学生になったら、Bilingual Dictionary でなく、Monolingual Dictionary を使うべきである、と主張する随筆文が出されました。

もし、あなたの最終的な目標が to understand a foreign language clearly であり、また to speak or write the language using a variety of words であるならば、学習の早い段階で(once you have command of basic vocabulary)、Monolingual Dictionary を手に入れることを強く勧める

ということが結論。もちろん、その通りです。常識で判断しても。
しかも、Monolingual Dictionary of English にはせいぜい、entry、equivalent を合わせても2,000語程度でてくるくらいなので、辞書を引くことで基本的な単語にも、またその基本的な用例にも何度も出会うことになり、passive な状態から active な状態に、語彙の記憶を進化させることができる、と。


というわけで、センター試験の英語問題を解くという経験が、大学にいって専門的な文書を英語で読むときに、頭から辞書を使って全文訳す、という昔ながらの方法ではなく、日本語の論文と同様、きちんと文意を押さえながら、「サッと読む」という能力を培うのにも役立つのでは、と思いました。

このように今の大学入試はかなり実践的な内容になっていて、回答法を考えるというプロセスだけでも十分に役に立ちそうです。

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がんばれ、受験生!

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January 11, 2012

ドラマリーディング

1月7日と8日の2日間、いわきアリオスがプレ・オープン時から継続して開催してきた、日本劇作家協会との提携事業「ドラマリーディング・ワークショップ」の12回目が開催された。あしかけ4年半にわたるシリーズも今回が最終回ということで、今回は何としてもと、いろいろ調整して参加した次第。

このワークショップ、講師は杉並区に本拠をおく劇団「桃唄309」代表で、劇作家・演出家の長谷基弘さん。2008年12月にはいわきアリオスにて、桃唄309の公演「おやすみ、おじさん3-草の子、見えずの雪ふる」を公演されて、好評を博している。
最新作は2011年9月に初演された「はじめてのにんげんがり」。震災半年後の東京から4年間、事態がどんどん悪くなっていく中、時空を超えて到来する訪問者たちが繰り広げる、不条理なドラマ。

今回のワークショップのサンプルリーディングに、長谷さん自身が選んだのがこの「はじめてのにんげんがり」の一部分。
最初、アシスタントの俳優さんたちがリーディングをしてくれる。それを見て、その後グループに分かれてそれぞれのグループで役割を分担し、長谷さんや、アシスタントの俳優さんの指導を受けながら実際にリーディングをやってみる、というもの。


ここで重要なのが、「ト書き読み」だ。
ドラマリーディングは、演劇の持つ様ざまな要素のうちから「戯曲」というエッセンスを取り出して、本読みという基本的技術によって全体世界を観客に感じ取らせようとするもの。ト書きも、あたかも配役のひとつのように、ひとりの読み手が担当し、芝居のテンポ感や行動様式を、読みのリズムで表現する。ステージディレクションとも言われる、状況説明の役。それはまた、場面の緊張感の高低に直結するのだ。

2日間のワークショップで長谷さんから教えていただいたことは、「言葉の持つ身体性」ということだった。台詞、そしてト書きの言葉一つひとつが持つ「身体性」を、あたかも舞台上で演じられている芝居そのもののように、観客に想像させるように表現するということ。

動作の一つひとつは抽象化され、あらゆる表現を、本読みという唯一の表現形に集中させつつ、そこに「抽象化された」所作が加わることで完成されていく。
抽象的かつ客観的な所作でなければ、その動作には「読み手」からすでに「演技手」に転じてしまった役者の、内面的・私的な視線が加わる。それではもう、芝居そのものの稽古をした上で、舞台上演をした方がよいことになってしまうだろう。
リーディングが持つ意味は、観客の一人ひとりが、想像の世界で実際の舞台を頭に思い描く、という営みにこそあるといえるようだ。読み手の所作が、観客の頭の中に造りあげられている舞台の場面とバッティングしてはならない、と。

そのために、そう、表現手段が「本読み」という制限された形を取るためにこそ、読み手は台詞やト書きの言葉一つひとつが持つ「身体性」に着目し、その「手触り」を感じながら読むことが大切である、と長谷さんは言う。


ワークショップ2日目、今度は参加者全員がいくつかの戯曲の一役をもらい、練習して、発表する。
題材となった戯曲は、ひとつ目が岩手県久慈市で活躍する劇作家のこむろこうじさん作「水族館狂詩曲(アクアリウム・ラプソディ)」。震災後に地元久慈で再建された水族館の、その復興過程のドラマの途中、水槽の中の生き物を主人公にした人形劇が挿入される。その人形劇部分がリーディングの題材となった。

二つ目は盛岡市で活躍中の「架空の劇団」代表であるくらもちひろゆきさん作「瓦礫と菓子パン」。これはくらもちさん自身が取材した、震災直後の被災地での食糧事情を題材とした、ノンフィクション・ドラマである。この題材はアシスタント俳優さんと、なかじょうのぶさんがくらもちさん自身の役で台詞を、そしてくらもちさん自身がステージ・ディレクションを読んで演じられた。

三つ目は宮城県栗原市で活動するなかじょうのぶさん作「見上げれば、故郷が見えたか」。これは震災当日に旗揚げ公演を行う予定だった栗原市の劇団の演目で、半年後に仕切りなおしで初演されたもの。第二次世界大戦末期に結成された、最も悲惨で壮絶な特攻隊「伏龍」の逸話を題材としている。

四つ目は仙台市に本拠をおく劇団「三角フラスコ」の代表である生田恵さん作「これが現実だ」。この作品は震災以前に書かれたものだが、舞台は東北の海岸線、描かれている風景は・・・ご本人も気味悪がるほど、震災後の現状を予見しているかのような世界観が強烈に観客に迫ってくる作品。

最後は、長谷さん作の「はじめてのにんげんがり」の出だしの部分。私はこの作品の「男1」という役柄を与えてもらった。ちょうど前日のサンプルリーディングでも、この「はじめてのにんげんがり」の別の部分を全員で練習していたときに、所属したグループで偶然「男1」の役になっていたので、この不可思議な作品の世界観をすこし捉えることができたように思う。

以上の戯曲はどれも、震災の後に書かれたか、あるいは震災後に初演されたものであり、その完成には震災というものの影響が色濃く出ていると思われるものばかりだ。

長谷さんが繰り返し強調されていた、「言葉の持つ身体性」と、その「手触り」という感覚。演劇という「言葉」を扱う芸術のみならず、自分自身の考えを表出するということにおける、自身の理解の深さや説得力の違いにも関わる根本問題のようにも感じられた。

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January 07, 2012

2012年♪

謹賀新年

新しい年が明けて、早一週間、と思ったら世間では三連休。アリオスでは今年最初の公演ラッシュの3日間です(^^)。こうして穏やかに新年を迎えられたことに、深く感謝。

今年はいろいろな面で新しいことが始まっていく年。
一番大きな変化は、3月でいわきアリオスのプロデューサー職の任期が終わることです。といっても、4月からもアリオスに残り(とりあえず1年)、若い職員の補佐と定番企画のルーティーンを守りながら、いわきの街の復興への足取りを見守ることにしています。
一方で、自分の人生の次の段階をどうデザインするかにも真剣に取り組まなくてはならない一年です。そのひとつのきっかけとしても、昨年秋より立ち上げた新たな試み「小金井音楽談話室」を通じ、小金井の街に「気軽に音楽を楽しむ」というライフスタイルの種を撒くことを続けて行きたいと思います。

とにもかくにも、この一年が幸多い年となりますように。

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December 21, 2011

【小金井音楽談話室2】ヴィルタス・クヮルテット「春を呼ぶ、弦楽四重奏」

20日、いわきアリオスでは再オープン後2回目のカスケードコンサート:「アンサンブル小瑠璃 アカペラ・アンサンブル on カスケード」を開催しました。6階まで吹き抜け、周囲をガラス面とコンクリート面で囲まれた大空間に、無伴奏の声楽アンサンブルの歌声が響きわたり、ヨーロッパ各国のクリスマスキャロルや日本の歌で、集まった人たちをあたたかく包んでいました。

また、夜に行われたいわき大王製紙本社での公演には、地元いわき市南台の方がたや、双葉町から避難されて仮設住宅で暮らしておられる方がたがいらっしゃり、ホームコンサートのような和やかな時間を過ごしていただくことができました。


クリスマスキャロルには、「良い言葉」がたくさんあります。「言霊」という言葉もあるとおり、その良い言葉を聴き、感じ、話すことで、それは現実のものになっていきます。素敵なクリスマスをお迎えください☆


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 いわきを拠点に活動する弦楽四重奏団ヴィルタス・クヮルテットを迎えて、「小金井音楽談話室」の第2回公演を開催する運びとなりました。

   ***

「第2回 小金井音楽談話室~春を呼ぶ、弦楽四重奏」


日 時: 2012年3月7日(水) 19:15開演(18:45開場)

会 場: 小金井市民交流センター小ホール(1階)

出 演: ヴィルタス・クヮルテット
    三上 亮(ヴァイオリン、サイトウキネン・オーケストラメンバー、
         前札響コンサートマスター)

    水谷 晃(ヴァイオリン、群響コンサートマスター)

    馬渕昌子(ヴィオラ、サイトウキネン・オーケストラ、
           紀尾井シンフォニエッタ、アンサンブル・ベガ
各メンバー)

    丸山泰雄(チェロ、紀尾井シンフォニエッタメンバー、
           国内主要オケ客演首席を歴任)

    足立優司(ご案内、いわき芸術文化交流館アリオス
音楽プロデューサー)

曲 目: モーツァルト / 弦楽四重奏曲 第14番 ト長調 「春」 K.387
     ブラームス / 弦楽四重奏曲 第1番 ハ短調 作品51-1
     ベートーヴェン / 弦楽四重奏曲 第15番 イ短調 op.132

入場料: 2,500円、 シニア(65歳以上)2,000円、学生1,500円 
(全席自由)

   ※ ご入場の際、シニアの方は年齢の分かる身分証明書等を、
     学生の方は、学生証のご提示をお願いいたします。

 主催・お問合せ: 小金井音楽談話室 TEL/FAX : 042-388-8099
            E-Mail : koganei-music◎kch.biglobe.ne.jp 
                 (◎をアットマークに変えてください)
              ※ メールにてチケットご予約の方は、
              お名前とご連絡先、枚数をお知らせください。
            ロンドミュージック 03-3265-9321

後 援:小金井市

  ***

 去る11月4日(金)、「小金井音楽談話室」は小金井市民交流センター・小ホールにおいて第1回公演を開催し、おかげ様で公演の前日までにチケットは完売、盛況のうちに無事公演を終了することができました。

 前回公演では、多くの小金井市民の方がたにご来場いただき、アンケートや対面にて貴重な声を聞かせていただきました。その中で多かったのは、市民の方がたが足を運びやすい、小金井市の中心である武蔵小金井駅前で、生の演奏会を気軽に楽しむことのできる機会ができたことを喜んでいただけたということです。ご来聴の方がたの年齢層も幅広く、「小金井音楽談話室」の活動主旨が少なくとも市民ニーズから外れてはいない、ということではないかと思われます。

 東日本大震災に遭遇し、津波や余震、原発事故に直面しているいわき市において、日々人びとの「心の日常回復」のために芸術文化を届ける仕事を行っているなかで、私たちは「芸術文化なくしては、人は豊かで人間的な生活を送ることはできない」ということを思い知らされました。しかしそのことは、失ってみて初めて分かることでした。今後もそのことを小金井の人たちに伝え、生活のなかに気軽に音楽を楽しめる時間を取り入れるようなライフスタイルのご提案をさせていただきたいと考えています。そして、市民交流センターがそうした芸術文化の振興を担うセンターとして位置づけられ、人びとが集う拠点として機能するようになるよう応援するため、私たちはこの「小金井音楽談話室」企画を継続していきたいと考えています。

 そして今回の第2回では、11月の演奏会での好評を受けて凄腕の弦楽四重奏団ヴィルタス・クヮルテットが再登場します。
 ひとことでクラシック音楽といっても、その中身は歌あり、弦楽あり、オーケストラありとバラエティ豊か。その中で、最もシンプルで、聞いて楽しく、美しい弦楽四重奏の名曲を、前回に引き続きあまりご存じでない方にも分かりやすく、解説とともにお楽しみいただけます。
 150席のレイアウト自由なホールで、演奏家のすぐ近くでその息づかいを感じながら演奏を楽しむひとときをお楽しみください。

   ***

 3月11日。この忘れられない日に、いわき芸術文化交流館において弦楽四重奏団ヴィルタス・クヮルテットは定期演奏会を開催します。いわき市を拠点として活動を開始し、地域の人びととの交流を育んできたグループとして、震災直前の今年3月5日に定期演奏会を終えてから1年。今回の公演が彼らにとって特別なコンサートであることは疑いありません。しかしそれは、これまで大切につながりを築いてきた人たちに対して精神生活の日常回復の助けとなりたい、という想いからです。それを東京・小金井でも、是非皆さまにお伝えしたいと願っています。

 そしてそのことにより、興行やコンサートの開催だけがホールの価値ではなく、日常生活における芸術文化の重要さを日ごろから地域の方々に伝え、「生でクラシック音楽を聴く」という時間を生活の一部に取り入れていただきたいという、新たなライフスタイルのご提案をさせていただくことを願い、今回も公演を開催します。

今回の選曲、メンバーは最後の最後まで悩んだといいます。もともとは、ベートーヴェンの「大フーガ」と、シューベルト「死と乙女」を演奏することを考えていました。しかし、今回の演奏会には、“癒し”の音楽であるベートーヴェンの15番、“春へのあこがれ”モーツァルトの14番、そして人の心の内面を見つめるブラームスこそが相応しい、との結論に達したのです。

 どうかご期待ください。


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December 17, 2011

アンサンブル小瑠璃 in いわき

本格的に寒くなり、昨日いわきにも初雪が舞いました。また冬が巡ってきます・・・あの日も雪だったのです。

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12月20日(火)12:15~、いわきアリオスでは「カスケード交流コンサート vol.12 アンサンブル小瑠璃 アカペラ・アンサンブル on カスケード」を開催します。入場無料・事前予約不要で、直接アリオスの本館2階カスケードにお越しください。

 日本でのクリスマスは賑やかに、一年最後のお楽しみとして過ごされていますが、ヨーロッパやアメリカではハロウィンなどの感謝祭が過ぎると、11月は万霊節という日本でのお盆に当たる行事があり、そしてクリスマスの4週間前からはアドヴェント(待降節)に入ります。この期間、人びとはこの一年間を振りかえり、子どもたちは北極の彼方からやってくるサンタクロースに思いを馳せ、アドヴェントカレンダーの扉を一つずつ開けていきます。

 その根底に流れるのは、私たち人間が愛され祝福されていて、それを感謝しつつ受け取ることができるという喜びです。
 “クリスマスは「与えられる日」です。ところで、私たちはその代わりとして何かを与えることができているでしょうか”・・・と、昨日ICUの燭火礼拝で聞いた、ラッカム先生のメッセージから心に残った一言を拝借(^^)。

 忘れようにも忘れられない一年が暮れていきます。多くの人びとが心を捧げてくださったおかげで、私たちいわきアリオスは、皆さまとともにクリスマスを迎えることができました。昼下がりのひととき、アリオスでご一緒に、ゆったりとお楽しみいただければ幸いです。

 アンサンブル小瑠璃(こるり)のメンバーは、ソプラノの藤崎美苗さん、アルトの青木洋也さん、テノールの石川洋人さん、バス・バリトンの藤井大輔さん。全員がバッハ・コレギウム・ジャパンのメンバーでもあり、各々がソロ、アンサンブルでも活躍中です。
 2009年結成。2010年1月にNHK名曲アルバム、NHK-FMリサイタルに出演。ヨーロッパの無伴奏声楽アンサンブルのほか、アカペラによる日本の歌も得意とされています。

今回のプログラムは
●中世のクリスマス
 久しく待ちにし Veni, veni, Emanuel(OX16番)
●フランスのクリスマスキャロル
 みそらにひびけよ Ding dong merrily on high
 天のみつかいの Les anges dans nos campagnes
●イタリアのクリスマスキャロル
 いざ歌え、いざ祝え(賛美歌108番)
●日本の歌
 七つの子(詩:野口雨情/曲:本居長世)
 待ちぼうけ(詩:北原白秋/曲:山田耕筰)
 遥かな友に(詩・曲:磯部 俶)
●ドイツのクリスマスキャロル
 まぶねのかたえに(鈴木優人編)
  Ich steh an deiner Krippen hier /arr. by Masato Suzuki
 もみの木 O Tannenbaum
 一輪のバラが咲いた Es ist ein Ros' entsprungen
●イギリスのクリスマスキャロル
 ひいらぎ飾ろう Deck the hall
 牧人ひつじを The first Nowell
 きたれ、賛美しよう(ジョン・アムナー)
    Come let's rejoice /Jhon Amner
 クリスマスおめでとう We wish you a merry Christmas
●皆さんご一緒に
 ふるさと(詩:高野辰之/曲:岡野貞一)

という、クリスマスが何倍も楽しくなりそうな素敵な曲ばかり♪ 


また、同じ20日(火)の夜には、いわき市内の植田・勿来地区の南台にある、いわき大王製紙本社会議室において、19:00から同じ内容のコンサートを開催。こちらも無料です。


※どちらも、お問合せ:アリオスチケットセンター
                0246-22-5800

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クリスマスは「与えられる日」という言葉で思い出した歌があります。娘が通うサレジオ小学校で、1年生のときに習い、毎年クリスマスの時期に歌われる曲、「わたしをお使いください」です。「マザー・テレサの祈り」を子どもたちが身近に唱えられるよう、平易で美しいメロディが付けられています。

曽野綾子さんによる訳詩で広く日本でも知られるこの「マザー・テレサの祈り」。心の琴線に触れ、でも少し照れてしまうようなまっすぐな祈りの言葉。しかし、日常生活でそれを常に覚え実践することは、強烈な消耗戦を強いられることになると思ってしまいます。だからこそ、マザー・テレサが偉大な方であったことを誰もが知っているのです。

しかし、今年私たちは、ものすごくたくさんの人びとに心を寄せていただきました。その、皆さま一人ひとりがお心を奉げてくださったことが、確かに私たちを導いてくれているように感じます。

会場にて、お待ちしております。来年こそは良い一年となりますよう、皆さまとともに祈りつつ☆


主よ 今日一日
貧しい人や 病んでいる人びとを助けるために
私の手を お望みでしたら
今日私の この手を お使いください

主よ 今日一日
友を求める小さな人びとを訪れるために
私の足を お望みでしたら
今日私の この足を お使いください

主よ 今日一日
優しい言葉に飢えている人びとと語りあうために
私の声を お望みでしたら
今日私の この声を お使いください

主よ 今日一日
人というだけで どんな人びとも愛するために
私の心を お望みでしたら
今日私の この心を お使いください

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December 08, 2011

年末まで、あと少し♪

今月はあと3回の出番♪

・ICUの燭火礼拝(12/16)
  ・・・恒例の「ハレルヤ」と「羊は屠られて」

・ギャラリー界隈さんでのコンサート(12/19)
  ・・・2つ前の記事のバルトーク

・福島高専吹奏楽部定期演奏会(12/24)
  ・・・エキストラで1部と3部に乗ります


思えば、今年1月に立てた目標を、全て無事達成することができました。

1.「小金井音楽談話室」の公演でナビゲーターを務めさせていただき、

2.「C.プレガルディエン&A.シュタイアー」の横浜公演と所沢公演、「白井光子&H.ヘル」の東京公演、長野公演、札幌公演のプログラムノートを記名として書かせていただきました。

3.立川管弦楽団の演奏会には2回とも無事乗れて、

4.アンサンブルバッハには、ホルン奏者として(^^;、

5.また今年は、そのほかにも数度の演奏機会をいただき、

6.そして燭火礼拝にも、無事参加できそうです。


今年はあまりにもいろいろありすぎだったのですが、ようやく少し落ち着いてきました。年末は良い運気を呼び込めるよう、明るく過ごせれば(^^)。そしてこれからの一年が良い年でありますように☆

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December 01, 2011

クリスマスデコレーション

今日から12月。それに合わせたかのように肌寒い一日となりました。

アドヴェントに入ったので、いわきアリオス館内でもクリスマス・デコレーションを開始しました。今年はイルミネーションは最小限にして、たくさんの空き箱に様ざまにラッピングを施し、リボンをかけた「プレゼント・ボックス」を、ツリーの下やカンティーネの庇の上に飾りつけ。また館内各所には、スタッフ手作りのクリスマスにちなんだ小物も飾りました。

親子連れで賑わっているキッズルームと、どうしても暗がりになる東口側のレストラン前は、シンプルなイルミネーションを。


あまりにも大きな変化に翻弄された一年でしたが、何とか皆さまに心穏やかに、日常生活を少しでも回復して新たな年を迎えていただくことを願っています。特に環境変化に最もストレスを受けていたと思われる子どもたちに、楽しい気持ちを抱いて帰ってもらうことが、私たちいわきアリオスの使命ではないかと思うのです☆


年末のひととき、ホッとできる空間でありたいと願っています。

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November 25, 2011

♪バルトーク「6つのルーマニア民族舞曲」♪

ハンガリーの偉大な作曲家、バルトーク・ベーラによって、1915年に作られたピアノによる組曲。当時はハンガリー王国領であったルーマニア各地の民謡を採集し、民謡ならではの旋法(モード)を生かしたまま、新たな和声(ハーモニー)を付加して編み上げられた珠玉の小品集。


この作品の右手部分を、トランペットで演奏しようというのが、現在の課題だ。

譜面を眺めると、1、2、4曲目はハ長調(のように見える)、3、5、6曲目はニ長調(・・・同)であるが、臨時記号が各所に付いていて、実は、D管トランペットで比較的スムーズに演奏が可能であることがわかった。
ただし、3曲目は1オクターヴ下げなくてはトランペットの音域としては無理がある。逆に5曲目の最後のフレーズは1オクターヴ上げなくては音域が下に外れる。

・・・と譜読みをしてから、実際に音だしをしてみると、確かに意外とスムーズに吹ける♪


あとは、ピアノとのアンサンブルという観点から、聴いてより魅力的になる(という名目で、休みの箇所を少しでも効果的に作る)ように考えてみる。

1曲目、最後の1節の前半を休み(ピアノに弾いてもらい)、後半で再び吹いて締める。

2曲目、1回目全部吹いた後リピートしたところで、ピアノの右手に1オクターヴ上で重ねてもらう(つまり結局は、2回とも全部吹く)。

3曲目、(大胆にも)ピアノ・ソロにしてもらえば(休める)。

4曲目、前半の1節目と後半の1節目を吹き、それぞれ2節目は休む。

5曲目、基本的にすべてピアノの右手に重ねてもらいながら、後半のオクターヴ下がったところは休み(ピアノのみ演奏)、最後の1節はオクターヴ上げて吹く。

6曲目、前半は全て吹く。後半は1オクターヴ上がる直前まで吹き、高いところはピアノに任せて、最後のコーダはまん中のフレーズを吹く。

という設計でやってみることにしよう。


本番は12月19日(月) 18:00から。
6月に「ラフマニノフ:ヴォカリーズ」を演奏したのと同じ、いわき市平の「ギャラリー界隈」さんにて、お食事(イタリアン)付きのコンサート(食事と2ドリンクつきで5,000円/お問い合わせ:ギャラリー界隈  0246-23-8411)。


使う楽器は、ストンビのD-Eb管エリート。比較的安価な楽器ながら、システムがシンプルで音色が良いのが特徴(山形響の井上さんも絶賛)。この楽器に、マウスピースはYAMAHAのカスタムシルバーの14B4を合わせると甘い音色、そしてベストブラスのグルーヴ3Cを合わせると、ダイナミックで華やかな音色になる。


さて、良い演奏会になるように準備を整えなくては。

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November 14, 2011

♪♪11/19 アンサンブル・バッハ 第15回カンタータ演奏会♪♪

いよいよ今週末に開催となりました♪

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「アンサンブル・バッハ 第15回カンタータ演奏会」

 日時 2011年11月19日(土) 午後6時30分開演
 会場 同仁キリスト教会
      東京都文京区目白台3-10-9
      電話03(3943)1879

      ※東京メトロ有楽町線「護国寺」駅下車、
       「6番出口」を出て、「大塚警察署横」交差点を
       右折し、坂を上りきったところ。
       徒歩5分です。

 曲目
  ●カンタータ BWV52 第1曲「シンフォニア」
                Sinfonia BWV52
  ●カンタータ BWV78 「イエスよ、汝はわが魂を」
               "Jesu, der du meine Seele" BWV78
       * * *
  ●カンタータ BWV158 「平安なんじにあれ」
               "Der Friede sei mit dir" BWV158
  ●カンタータ BWV80 「われらが神は堅き砦」
              "Ein feste Burg ist unser Gott" BWV80

 独唱
  藤崎 美苗 (S)
  向野 由美子 (A)
  及川 豊 (T)
  浦野 智行 (B)

 料金 2,000円(全席自由)
      ※残席僅少です。

 お問合せ 事務局:宮本さん Tadamasa Miyamoto
        Phone:048-478-1948 Fax:048-478-1347
        E-mail:jimukyoku@ebach.gr.jp

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今年のカンタータ演奏会、出番は前半の2曲。どちらもホルンを吹くことに(^^;

カンタータBWV52の第1曲目「シンフォニア」は、ブランデンブルグ協奏曲第1番の第1曲と同じ音楽です。しかし編成や楽譜が違っています。独奏楽器のヴィオリーノ・ピッコロがなく、独奏旋律はヴァイオリンに割り振られていますし、ホルンは二箇所(同じフレーズです)、1番と2番の音が入れ替わっています。
しかもそれだけでなく、ブランデンブルグではシャープのついている音が、BWV52ではナチュラルになっている場所があります。そのことによって、その場所の和音が長調から短調に変化しているのです。

※ブランデンブルグ協奏曲(全6曲)は1721年に、当時のブランデンブルグ辺境伯ルートヴィヒに献呈されています。作曲はそれより以前、バッハがケーテン侯レオポルドの宮廷で働いていたときに、就職活動に使うため、という見方が有力です。

※※カンタータBWV52は、1726年11月24日、三位一体後の第23主日(日曜日)のために作られ、初演されました。


今回は、ホルン奏者の小川先生にHigh-Fシングルホルンをお借りし、それでホルンパートを吹くことになりました。上記のとおり、1番と2番の音が上下ひっくり返っている関係で1番に「ローC」(下の下のド)が出てくるので、いつものコルノ・ダカッチャ(ロータリー付きポストホルン)では音が出せないためです。もちろん「上のド」は変わらず1番に出てくるのですが・・・(^^;
マウスピースは、Bach の10S を使用します。このマウスピースは、ホルンにしてはリムがフラットで少し幅があり、トランペットのマウスピースのリムと比較的近い感じがすることと、カップが若干浅めで、短い管長のHigh-Fシングルに合わせ易かったのです。

2番を吹くSさんには、コルノ・ダカッチャを使ってもらいます。2番は最低音が「ローF」だから、Bb管でも大丈夫なのです♪ マウスピースはいくつか試してもらい、ボブ・リーブスの「43 C2J」を使うことに。カップが円錐形で非常に深く、音色が合わせやすいので。
二人ともトランペット吹きだし、本体の楽器の種類は違っても案外アンサンブルは大丈夫なのではないかと・・・(^^;

2曲目は「コラール・カンタータ」の一つなので、合唱のソプラノが歌うコラール旋律を補強する役割です。ハンドストップのやり方もずいぶんと慣れて、音程を合わせられるようになりました(^^)。

後半は降り番。BWV158はバスのソロカンタータで、浦野さんの美声を堪能できます。そしてトリのBWV80は、宗教改革の立役者の一人、マルティン・ルターが作曲したコラールの旋律を使用した、「宗教改革記念日」用のカンタータ(後世には同じライプツィッヒで活躍したメンデルスゾーンが、このコラール旋律を用いて交響曲第5番「宗教改革」を作曲しています)。ルター派であったバッハの真骨頂といえるカンタータです。

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November 07, 2011

♪北谷直樹さんによる「おでかけアリオス チェンバロ編」♪

11月4日(金)の「第一回 小金井音楽談話室~弦楽四重奏の愉しみ」公演、および11月6日(土)の立川管弦楽団第61回定期演奏会、おかげ様で無事終了することができました。

4日は弦楽四重奏団ヴィルタス・クヮルテットを迎えて、小金井市民交流センター1F小ホールにて開催。チケットは前日までに完売し、満席のお客様をお迎えしての公演となりました。演奏者を中心に半円形に客席を配置し、通常からは考えられないほど近いところでお聴きいただくという趣向。演奏者にとってみれば、すぐ近くで見られているというプレッシャーも強かったかと思いますが、そこは、毎回いわきでの活動で小学校や福祉施設に訪問演奏をしたり、リハーサルを公開するという経験を積んできているヴィルタス・クヮルテットのことですから、何も心配いりませんでした(^^)。
むしろ、初めての会場でしたのでいろいろと要領を得ず、焦ったり慌てたり・・・(^^;。バタバタの進行となってしまいましたが、何とか撤収時間に間に合い、ホッとしました。

6日は「プッチーニ:トゥーランドット」の演奏会形式での公演。本来ならピットの中に配置されるはずのオーケストラがステージ上に並んでいる、その後ろにソリスト、合唱の順で並ぶのですから、歌い手の方たちは大変だったと思います。オーケストラも、特に合唱を消してしまわないようにダイナミクスに細心の注意を払いました。しかし単に音量を絞っただけでは、フォルテの質感というのか、迫力が削がれてしまうので、その部分のあんばいが最も難しかったのです。・・・4日の疲れが残っていたのか、必ずしも万全とは行かず、悔いの残る演奏になってしまった部分もありますが、最低限の役割は果たせたかと(^^;。来年3月10日、11日の舞台本公演(私の担当は10日)には、万全を期して臨まなくては。

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さて、一週間に2回の本番、しかも片やプロの演奏会で司会の本番、片やオーケストラでトランペットを吹く本番、しかもその直前にいわきアリオスの全館再オープンがあり、また実は、白井光子さん&ハルトムート・ヘルさんのリートデュオ2011日本公演のパンフレット用プログラムノートを書かせていただいていたのですが、ツアー開始直前に曲目変更があり、東京公演と札幌公演に間に合わせるようにノートの書き直しを一晩で仕上げるなど、知力と体力の限界に挑戦したかのような一週間が終わり、本日はアリオスでの遅番勤務のため、午前中にいわきに戻ってきました。

今週はスイス・チューリッヒを拠点にヨーロッパで引く手あまたのチェンバロ奏者、北谷直樹さんに来ていただいて、9日午前・午後、10日午前・午後、11日午前といわき市内の小・中学校5校への「おでかけアリオス」を開催します。

北谷さんには、本当なら大震災の2日後、3月13日午後に開催予定であった「チェンバロ講座第4回」にて、公開レッスンとミニ・リサイタルを行っていただくはずでした。また今回11月の日程では、アリオス所蔵の16フィート弦付ジャーマンチェンバロを弾くリサイタルを行ってもらうはずでした。

しかし、あの大震災のためにそれらは中止せざるを得なくなったのです。震災直後からホールが避難所となり、被害状況の調査もすぐには行うことができなかったのと、いわき市の沿岸部が大津波によって甚大な被害を受けてしまい、このような中で公立文化施設が行うべき最優先事項は何なのかを考えに考え抜いた末の苦渋の決断でした。
そしてそれに変え、日々状況が変化する中でストレスを抱えている、いわき市の未来を担う子どもたちに対して「おでかけアリオス チェンバロ編」と題した事業を行っていただけないか、と打診したところ、北谷さんは「喜んで」と快諾してくださったのです。

ホールの所蔵するチェンバロ、今回は1段鍵盤のジャーマンチェンバロを使用しますが、これを持っているという特徴を生かして子どもたちに生のチェンバロの音色を体験してもらうとともに、若き日にヨーロッパに旅立ち、彼の地で一流演奏家として活躍する北谷さんの体験や音楽にかける想いを、直接ご本人から聞くことで、子どもたちがもっともっと音楽を好きになってほしいと思っています。

感動する心を育むことは、未来を豊かにすることだと信じて、子どもたちの笑顔に会いに行ってきます♪

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