センター試験
今日から、大学入試センター試験(いわきアリオスでは、アンサンブルコンテスト福島県大会・・・実は主催では、「渡辺亮 サンバ&アートワークショップ2012☆OVO NOVO(オーヴォ・ノーヴォ) in 三和ふれあい館」という事業を、寒ーい山の中にある、いわき市三和地区にて開催♪)。
と・・・なぜそんなことを思ったかというと、実は、昨年12月より友人の子どもさんのセンター試験対策として、英語と世界史Bを見てあげることになり、ここまで一ヵ月半限定の特訓(!?)をしてきました。といっても週に2日が限度ですが。さすがに今週は直前の追い込みで、4日間頑張って授業。
センター試験の英語、はるか昔に受験戦争(^^;に苦しんだ者のイメージでは、受験テクニックを駆使して頑張るもの、受験英語なんて実践ではあんまり役にたたないよ・・・という刷り込みが強いのですが、今回改めて問題文をよーく見てみると、懐かしの「共通一次」時代とはずいぶん違っています。
何より、ヒアリングがあるし・・・
というわけで、受験予備校や学習塾では当たり前のことながらも、今回私が感じた現在の大学入試における英語の位置取りについて少し記しておきたいと思います(あくまで私見です)。
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筆記試験の問題を見てみると、最初は単語の発音とアクセントについての基礎知識。配点は低いのですが、数が多くて侮れません。しかも、そこかしこに、日本語にカタカナとして取り入れられている語句や、「名(形)前動後」(なつかしー)、知らないと思わずローマ字のように読んでしまいがちな単語を、罠のように仕込んであります(発音問題も、アクセント問題も)。基本的なspeakingの能力が求められているようです。
それから、文法の基本知識を聞く穴埋め問題。これも数が多いので注意。不定詞と動名詞、や特定の前置詞を取るもの、仮定法など、憶えていないと歯が立たない感じではあります。
続いて対話文で、受け答えの選択肢から正しいものを選ぶ。このあたりから、文意をつかんだ読解が必要になってきます。この辺りから、readingの能力が試され始めます。
そして語順。選択肢で与えられた単語を並べ替えて正しい英文を作るというもの。英語の文章にある程度慣れている必要もあり、文法の基礎がちゃんとしていないと正解にたどり着かない問題です。writingの能力も試されています。
その後、まとまった文章問題に移ります。まずは文中に出てくる、あまり見かけない単語の意味を前後の文から類推するもの、長めの会話文から、話者の語ることを要約するもの、文章の途中に丸々一文が抜けていて、選択肢の中からそこに入るものを選ぶもの。
次にヴィジュアル問題といわれる、グラフや図表を見て、それについて論じられている英文を読み応えるものや、広告・時刻表・診察票などを見て、英語の設問に答える問題が続きます。
いよいよ長文読解。まず状況説明の文を見て、設問の答えを探すもの。最終問題は、論説文あるいは随筆を読み、パラグラフごとの大意を捉え、その上で「序論・本文・結論」あるいは「起承転結」のまとまりを答えさせるというもの。
近年の読解問題は長文化が進み、全てを読み込んで設問に答えるには、1分間に100単語は最低でも読み進められなくては時間が足りない、といわれています。
教えている子も最初、なかなか最後までたどり着かないと言っていました(12月に入ろうかという時点なのに・・・汗)。しかし、長文読解問題は一問あたりの配点が非常に高く、ここが時間切れで当てずっぽうでは、とても高得点は望めません。
とはいえこの論説文や随筆、もしも英語であるということを度外視したとすると、内容的には現代国語(じゃない、今は現代文というんですね)の設問と比較しても格段に素直で分かりやすいものなのです(少なくともこの7,8年間は)。
つまり、英語であるという点が苦労の種であるとしても、内容は易しいのだからリカバリーは可能なはず。
方法論としては、日本語の論説文を理解するときと同じやり方で文を捉えればよいということになる・・・乱暴な言い方をすれば、設問に直接関係するところだけ丁寧に読み、設問と関係ないところはざっと読むだけで(時間が不安ならいっそのこと読まなくても)よい、ということ。さらに言えば、そういうところはいちいち日本語に訳しながら読もうとしないで、単語が出てきた順に意味を追いかけつつ読んでいく、ということです。分からない単語はカタカナでとりあえず当てておく、とか。
とまあ、日ごろ自分たちが英語の文書(海外のニュースリリースなど)を読むときにやっていることが、そのまま求められているようなものです。ということは、センター試験の英語は、それなりに実践に即した形になっている、と・・・。
大学入試レベルの語彙数と、設問にも含まれるような単語の意味類推の能力、文章のなかで言いたいことや結論と、例示や話の展開部分とを見分ける能力があれば、社会に出てからの実用レベルの、ニュース英語くらいは全然さっと読めるようになる、ということなんですよね。昭和の時代に受験を終えた人間からは、隔世の感があります。
その意味でもおもしろいなと思ったのは、2009年の長文読解問題。大学生になったら、Bilingual Dictionary でなく、Monolingual Dictionary を使うべきである、と主張する随筆文が出されました。
もし、あなたの最終的な目標が to understand a foreign language clearly であり、また to speak or write the language using a variety of words であるならば、学習の早い段階で(once you have command of basic vocabulary)、Monolingual Dictionary を手に入れることを強く勧める
ということが結論。もちろん、その通りです。常識で判断しても。
しかも、Monolingual Dictionary of English にはせいぜい、entry、equivalent を合わせても2,000語程度でてくるくらいなので、辞書を引くことで基本的な単語にも、またその基本的な用例にも何度も出会うことになり、passive な状態から active な状態に、語彙の記憶を進化させることができる、と。
というわけで、センター試験の英語問題を解くという経験が、大学にいって専門的な文書を英語で読むときに、頭から辞書を使って全文訳す、という昔ながらの方法ではなく、日本語の論文と同様、きちんと文意を押さえながら、「サッと読む」という能力を培うのにも役立つのでは、と思いました。
このように今の大学入試はかなり実践的な内容になっていて、回答法を考えるというプロセスだけでも十分に役に立ちそうです。
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がんばれ、受験生!


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